内容説明
政党内閣制の時代に移行する前夜、「最後の超然内閣」を組織した清浦奎吾を、明治憲法の原則に忠実な立憲主義者、法治思想が骨の髄まで染み込んだ「開明官僚」として理解しようとする伝記的研究。
目次
第1章 咸宜園塾生清浦奎吾―日田県知事松方正義との出会い
第2章 内務省警保局長清浦奎吾―統治機構整備の日々
第3章 貴族院議員清浦奎吾―司法大臣として通算五年六ヵ月
第4章 内閣総理大臣清浦奎吾―立憲主義、普選案への思念
第5章 重臣清浦奎吾―天皇主権下の文官として
付論 『二十六世紀』事件と高橋健三
著者等紹介
小野修三[オノシュウゾウ]
1948年、静岡生まれ。1971年、慶應義塾大学法学部政治学科卒。同大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。立教大学法学部助手、慶應義塾大学商学部教授を経て、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。