内容説明
人類はこれからもウイルスと戦い続けなければならない。イノベーションが起きない日本、人材や資金の不足をどうすればいいのか?幾度も襲ってきた感染症の恐怖から学び、日本の医療に大きなメスを入れる。有史以来、数多くの感染症が繰り返し起こり多くの人々が亡くなり、国や文明が滅亡することもありました。天然痘やコレラは今まで多くの人たちの英知により撲滅可能になってきましたが、人類はいかにしてこれらを克服して来たのか?そして、日本の感染症対策力はなぜ低下してしまったのか?停滞する日本の中で、私たちはこれからどのようにして感染症に対峙しなくてはならないのか?その答えがここにある…
目次
序章 日本のコロナパンデミック対策を総括する(基本ができていなかったコロナウイルス感染の対応;こんな状況でも「3密」の回避は数少ない奏功策だった ほか)
第1章 感染症による恐怖を過去の歴史から学ぶこと(人類の祖先はウイルスだった!?;CASE 1 古代文明の多くを消滅させた天然痘 ほか)
第2章 日本の貧弱な感染症対策と未来への備え(コロナ対応で明らかになった日本の医療の実力不足;大学が“営利企業化”し研究力が低下する日本 ほか)
第3章 基礎研究の充実が日本の進む道~未来の地球温暖化対策に貢献せよ~(新型コロナの教訓を未来に生かせ)
著者等紹介
奥田研爾[オクダケンジ]
1945年8月2日生まれ。横浜市立大学名誉教授。医学博士。感染症専門医・ワクチン学専門。横浜市立大学医学部を卒業後、ハーバード大学、メイヨークリニック等でアシスタントプロフェッサー、デューク大学客員教授等を歴任。1983年より横浜市立大学医学部微生物学教授、2001年より同大学医学部長、副学長等を兼任。同大学名誉教授となり、2012年にワクチン研究所を併設した内科を開院。日本細菌学会名誉会員、緑膿菌感染症研究会名誉会員。日本感染症学会、免疫学会等の評議員、感染症制御専門医。英文原著論文約350編(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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