出版社内容情報
女性問題研究家(女子教育、母親論など)として活躍してきた著者は現在94歳。自宅のある武蔵野市吉祥寺からもほど近い高級老人ホームで日々を過ごしている。施設の中で繰り広げられる、入居者・職員たちによる人間模様の機微を、鋭く・かつ温かな視線で観察する。これからの日本が取り組むべき問題に迫る、新感覚エッセイ。
内容説明
老後から終局への道を、豊かでなだらかなものにするために必要なものとは―。
目次
第1章 生いたち
第2章 人生の四季(春~青春期;夏~活動期;秋~収穫期;冬~終局への道)
第3章 “人生コースの最終地点”有料老人ホームの日々(入居までのいきさつ;施設のあらまし;日々の生活;人間関係アラカルト;付記―「コロナ」発生下の施設で)
著者等紹介
藤井治枝[フジイハルエ]
女性問題学者。1929年、東京生まれ。1950年、聖心女子大学(旧制)歴史科卒業。その後、東京教育大学故楫西光速教授に師事。「日本経済史」、「日本産業史」の指導を受ける。1995年「日本型企業社会と女性労働」により、立教大学経済学部より、「経営学博士」の学位を受ける。1966年「朝日ジャーナル論文賞」に入賞。以後、女性に関する問題を中心に、労働・教育・家族・家庭など、幅広く評論活動に従事。同時に、神奈川県横浜市、藤沢市などの「婦人問題懇談会」の理事・座長・会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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