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出版社内容情報
「結婚が作られず」「結婚が壊される」未来は、絶望か?希望か?独身生活者研究の第一人者が、「結婚」を新たな視点から切り込む。
内容説明
「結婚が作られず」「結婚が壊される」―。2040年、人口の5割が独身(=ソロ社会)という時代がやってくる!それは「絶望の未来」か?それとも「希望の未来」か?“オワ婚”時代の「結婚」「家族」「コミュニティ」「しあわせ」について、豊富なデータをもとに、独身生活者研究の第一人者が視点を多重化して考察した1冊。いつもの風景も視点を変えれば、新しい「発見」がある!
目次
1章 結婚の構造が足元から揺らいでいる
2章 「結婚しない」ってそんなに悪いこと?
3章 結婚したら“しあわせ”になれるのか
4章 そもそも「結婚」とは何だろう
5章 では「家族」とは何だろう
6章 結婚だけじゃない「安心のあり方」
著者等紹介
荒川和久[アラカワカズヒサ]
早稲田大学法学部卒業。広告会社にて、自動車・飲料・ビール・食品など幅広い業種の企業業務を担当。キャラクター開発やアンテナショップ、レストラン運営も手掛ける。独身生活者研究の第一人者として、国内外のテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・WEBメディア多数出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
46
2040年には日本の人口の5割が未婚になるらしい。結婚は制度だけど、「制度とはどう利用するか考えるべきもので、制度自体に価値なんてない」とかコッソリ思っている。国であれ、法律であれ、文化であれ。寺山修司の「身捨つるほどの祖国はありや?」という言葉に即答で「絶対にない」と思ったし。でも、小さい頃から「僕は誰かと生きていくことになる」と信じていた。自分の為だけにこの世界を生きていくことは、あまりにコスパが悪すぎて、僕には無理だという明確な自覚があった。自分達だけのルールが必要で、その為に結婚があったんだと思う2021/09/26
はるき
23
結婚制度は滅亡しないでも、その時々で改正していく必要はありそう。日本の今の「家制度」って実は歴史が浅く、その時代に必要だったからそうなっただけの話らしい。結婚しても、しなくても、これからは個々の自律が重要かと。2021/05/06
うさうさ
19
キャッチーなタイトルではあるが、内容はサブタイトルに準じている。昔のお見合い真っ盛りで全員結婚していた時代が異様で、今は女性も稼げるし、家事が苦手な男性でも便利なものが増えたいるので「結婚はコスパが悪い」と思う人が多いのも納得。確かに、結婚はやりたい人だけがやればよい。選択肢があるといういい時代になったものだ。 所属するコミュニティから接続するコミュニティへ。 分かるが、なかなか難しい。 この著者の本は他にも読んだけど、これも読みやすかった。2020/12/21
香菜子(かなこ・Kanako)
15
結婚滅亡 ~「オワ婚時代」のしあわせのカタチ~。荒川 和久先生の著書。結婚制度自体がもう現代社会に合っていないだけなのかもしれません。社会の変化とは隔絶された世間知らずの人たちが制度を作って制度を運営していればそうなるのは当たり前のこと。2023/12/11
kitten
12
図書館本。タイトル詐欺に近いと思う。明治から昭和にかけての「皆婚」状態が異常なので受け身な日本人の特性からすると結婚できない/しない人が増えるのは当たり前、とのこと。かつての認識が通用しない時代になってきているのはわかった。結婚しなければ幸せになれない、というのは明らかに誤り。ほかに幸せはナンボでもある。共働きが当たり前で男性も家事できるようになると、男性が結婚するメリットがなくなっている。社会の在り方自体が変わりつつあるので、昭和の「結婚」は、滅亡すると言えなくもないかな。2020/10/21