出版社内容情報
折り紙という方法を用いて「イメージ」をいかに表現するかを、実例を挙げながら提示。類書とは一線を画す、折り紙世界への招待。
折り紙の類書は夥しいが「折り方図」を掲載しているだけのものが多く、読者に模倣を強いているに過ぎない。本書の独創性は、個々人の「イメージ」が折り紙という造形方法を用いていかに表現できるかを、実例を挙げながら提示していることにある。それが、How to はあってもWhyがない類書の追随を許さないところである。2次元の平面から3次元を産み出す不思議、自分のイメージが立体となる喜びを、ぜひ味わってほしい。
カラー作品写真
折り方の記号:凡例
はじめに
紙の選びかた
紙の折り方
三角に折るとき
積み木のような組み立て
細部を折る効果
屋根
寺院
正確に折るために:一段階交換法
折り目をつけてから折る
ミニ折り紙
造形上の常識
蝶とチューリップ
目印の折り目を使う(ばった)
動物の顔(きつね・ねこ)
こぶたぬきつねこ
物を包む
飾り折り
花紋折り
数字の2を包む(あひる)
中わり折り と かぶせ折り(あひる)
うさぎ
子いぬ
折り目を読む
敷紙
熨斗
蝶ののし
のし包み
紙ひこうき A・B
飛ぶ条件
構図
額縁の効果
折りまげる
ひよこ
クジャク
キクの花
単車・スクーター・ミニサイクル
うさぎ
紙の表と裏
ヨット
ペンギン
何が折れる?
横顔の折り方
定石
コップの底
ぼうし
ろうそく
紙を丸めてサンゴを作る
ろうそく立て
チョコレート・ケーキ
きのこ
ひねる
花模様 A・B
連続模様
屏風折り
メモ帳
かに
ダリア
スイレン と ざぶとん折り
かめ
ひらき・つぶし
オルガン
さいふ
王冠
折据
ゆびわ(輪を作る)
正五角形のコースター
きんぎょ(つなぐ)
角の長いかぶと
うさぎ
かぶとに吹返しとしころをつける
せみ
鳥に羽をつける
4つの三角形
木
ふうせん
ダ・ヴィンチの多面体
ふくらむ折り方
柿の実
球を折る
袋をとじる
ボート A・B
バナナ
紙を重ねる
にわとり
ひな人形 A・B
動く・鳴る折り紙
鳴くカエル
紙鉄砲
トリック
ぞうり
入れ物/かご
香爐
パンかご
筆洗
紅白のツル
千羽鶴折形
青海波
ツルをつなぐ
アロザウルス
キメラ
クジャク・ツル
ツル2羽で作るカエル
かに
さそり
フレーベルの折り紙
フレーベルのパターン
二双舟の展開
ぶた
いのしし
きつね
宝船
箱 A・B
容器
自動車
正五角形で折る
正七角形
正六角形
どびんしき・コースター
くす玉
糸でとじるくす玉
積み木の城
積み方の変化
屋根をつける A・B・C
技巧と創作
変奏曲の楽しみ
あとがき
内容説明
限られた平面から立体を折り出す「折り紙」は、アートとして無限の可能性を秘めている。絵を描くように、土をひねるように、イメージを折り紙で形にするための基礎技術が身につく。
目次
紙の選び方
紙の折り方
細部を折る効果
正確に折るために:一段階交換法
造形上の常識
目印の折り目を使う(ばった)
動物の顔(きつね・ねこ)
こぶたぬきつねこ
物を包む
数字の2を包む(あひる)〔ほか〕
著者等紹介
桃谷好英[モモタニヨシヒデ]
1928年大阪市生まれ。1963年京都大学理学部大学院卒業。帝塚山大学助教授を経て、1992年大阪府立大学総合科学部教授定年退官、同大学農学部大学院教授定年退官、2003年フィリップス大学副学長、同大学造形美術教授退官。専攻は化学分類学・植物生理学・折り紙・造形美術。理学博士、薬剤師。日本植物学会会員、形の文化会会員、日本折紙協会理事、英国折紙協会名誉会員。日本数学検定協会評議員、日本理科学検定協会会長。『おりがみ手品』(誠文堂新光社発行)にて第25回産経児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。