内容説明
「もう黙っていられない!!」安易に信じると、不調になります!ウソを嘘だと見抜く知識。
目次
第1章 テーブルの上のニセ科学
第2章 「いい水」のニセ科学
第3章 体の中のニセ科学
第4章 民間療法のニセ科学
第5章 がん治療のニセ科学
第6章 アンチエイジングのニセ科学
第7章 脳のニセ科学
著者等紹介
左巻健男[サマキタケオ]
東京大学非常勤講師。元法政大学生命科学部環境応用化学科教授。千葉大学教育学部理科専攻(物理化学教室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究科理科教育専攻(物理化学講座)を修了。中学校理科教科書(新しい科学)編集委員。法政大学を定年後、精力的に執筆活動や講演会の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみあき
41
巷間に流布する怪しげな健康法・治療法が50近く列挙され、そのことごとくが著者によって粉砕されていくのは爽快。1つの項目は約3頁で、かなり簡潔に書かれている。無添加食品はむしろ食中毒のリスクが高いし、サウナで汗をかいてもデトックス(解毒)できないし、グルコサミンのサプリを飲んでも膝の痛みは治らない(病院に行け、という話だ)。それにしても誤植が多すぎる(初版第1刷)。特にひどいのが66頁の「シリカ水」のところで、Q&Aの質問文が回答文と同じになっている。この著者の本は結構読むけど、少し粗製濫造の気味がある?2024/06/13
くさてる
21
機能性表示食品、オーガニック食品、水素水、免疫力、ホメオパシーにマイナスイオン……世間にはびこる科学の皮をかぶったニセ科学な事物を片端から滅多切りというか、さくっと切っていく一冊。取り上げられている数が多く、で分かりやすいけれど食い足りないところはあるかも。個人的には、これらを信じてしまう人間の心性をなんとか理解し、そこに届く言葉を見つけないといけない、難しい問題だと思う。「なんとなく良さそう」って強いよね。でもね、毒にも薬にもならないならまだしも、お金や健康も奪っていくのがニセ科学なんだよな…2024/10/28
joyjoy
7
面白い項目もあるが、○・×のページだけ読んで鵜呑みにしてはいけない要注意の本だな、と感じた。解説を読んでいても、微妙にはぐらかされているような箇所もあり、そのせいで本全体への信頼感が下がってしまい残念。たとえば、無添加食品は「×健康によくて安全!、〇むしろ危ない!」。危険だといわれる食品添加物としてソルビン酸については心配する必要はないとするも、他の添加物については?また保存料無添加にすると日持ちが悪くなる話のなかに食中毒発生件数が載っているが、このうち保存料無添加をうたった食品がもとになった件数は不明。2025/03/09
乱読家 護る会支持!
7
⚫︎機能性表示食品は科学的根拠が薄い。 ⚫︎オーガニック農産物は、特別に安全なわけではない。 ⚫︎トランス脂肪酸は、日本人の摂取量なら問題ない。 ⚫︎遺伝子組み換え食品は十分な安全性試験が済んでいる。 ⚫︎おいしい水は、特別な成分が含まれているからではなく、冷たいから。 ⚫︎水道水の安全管理はミネラルウォーターより厳しい。 ⚫︎コラーゲンは、そのまま皮膚には届かない。 ⚫︎グルコサミンは、食べても膝には効かない。 などなど、、、、 「おいしい話」にはほとんど根拠がないようですね。。。2024/09/18
ヨハネス
6
健康話が好物なので、試してしまったものもあるが、シリカ水を試す前に読めてよかった。「脳の10%しか稼働していない」はよく聞き、あたしでも努力次第でもっと脳を働かせると希望を持っていたが打ち砕かれた(笑)遺伝子組み換え食品について「十分な試験が済んでいるから安全」と言われてもまだ抵抗がある。「アルカリ性酸性食品を摂っても体に影響しない」は良かった。酸性に傾くのは食品ではなく病気のせい。電磁波はシールなどで軽減はできない、のは良いが基地局や鉄塔付近で体調不良になる例はどう説明されるのだろう。2024/06/28
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