内容説明
これが、金融業界の未来。フィンテック、人工知能、終わらないゼロ金利政策…26年に渡って銀行に勤務した著者が明かす、業界のリアルとこれからの働き方の指針!2027年までの完全予測シナリオ付。
目次
第1章 銀行大崩壊へのカウントダウン
第2章 「銀行員は転職に有利」は真実か?
第3章 銀行員の武器1 財務リテラシー
第4章 銀行員の武器2 情報収集力とコミュニケーション能力
第5章 銀行員の武器3 タフなメンタルと信用力
第6章 生き残る銀行員になるためにやるべきこと
第7章 予測シナリオ
著者等紹介
大杉潤[オオスギジュン]
1958年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本興業銀行(現・みずほ銀行)に22年間勤務した後、新銀行東京の創業メンバーに。人材関連会社、メーカーの人事責任者を経て、2015年よりフリーのコンサルタント、研修講師、ビジネス書作家として活動。合同会社ノマド&ブランディングチーフコンサルタント、株式会社HRインスティテュートアライアンスパートナー、リ・カレント株式会社プロフェッショナルパートナー、ヒューマンリソシア株式会社マスターズマネジャー、株式会社カインドウェア顧問、株式会社インテリックス顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MioCastello
4
本書は転職マニュアルというか来るべき近未来に(例え転職を余儀なくされても)銀行員が生き残る為の指南書だ。2019年4月の上梓だが終章に国内外の金融情勢と銀行業界の転職マーケットの先行予測があり今のところ全て的中している。それだけに更に先の予測の信憑性も高いと思わざるを得ず、その悲観的なシナリオに否が応でも心は沈む。前門の虎(常態化する金融緩和と低金利による収益悪化)と後門の狼(フィンテック企業参入による収益機会の喪失)で銀行の先行きは真っ暗だ。多くの銀行員が現実を直視し腹を括って行動を起こさねばならない。2020/05/31
葉
3
この本の隣にも銀行員の転職斡旋的な本が並べられており、自分の就活時代と変わってしまった銀行の存在に多少の驚きがある。昨今、日本のみならず、海外の銀行でも大量リストラが目立っている。人工知能が人間の知性を超越し人間の生活を大きく変えるシンギュラリティ時代が進むなか、日本の3大メガバンクで約3万人の人員削減が行われる。銀行員はポテンシャルがあり、幅を利かせることができる職業。財務関係への強みや、意外と体育会系の銀行員が多く、活路は見いだせるという。2019/08/19
夢戸希
2
銀行員は優秀なのか。本書にも記載されている通り、業務によって得られる知識があまりにも広く浅く抽象的であるため、自身の強みを認識していない限り唯の頭でっかちで終わってしまうだろう。 IT技術の発展により、守られてきた既得権益が崩壊する未来しか見えていないにも関わらず、未だに高い給与のぬるま湯に浸かってしまっているが故に危機意識を抱いている人はあまりにも少ない。 ただ、記載のある通り年齢関係なく経営層に対して提案を実施し、人間力を売ることで自社の利益に繋げていくビジネスモデル自体は魅力ある職業だと信じている。2022/02/23
いもす
1
銀行に勤める身としては今後の自分のキャリアや銀行で働く強みなど将来の参考になる点が多かった。 出来る人は本書にある3つの強み〔1財務リテラシー2情報収集力とコミュ力3タフなメンタルと信用力〕を持っているし、まだまだ自分としてはこれらのスキル特に2を高めていく必要があると感じた。 2019/03/31
Jino
1
トラジディー。 この本に書いてある銀行員とはリテール部門のことではない臭い(笑) 長時間労働に耐えうるタフさと、短期での異動に対するコミュニケーション能力。 ここしか共通項がなかったわ!笑 さて、明日から新しい期ですな…。2019/03/31