内容説明
ポストモダニズムの先へ、関係と情報の哲学の始まり。―関係とは何か。それは人間にとって「知」そのものである。「知識」とは、「世界」とは、種々の「関係のネットワーク」なのである。
目次
1 はじめに―知の根源的問題
2 知としての関係
3 世界のかたち、世界におけるかたち、「よい」と「悪い」の織りなすかたち
4 大いなる問答過程
5 科学と宗教の未だ別れざるところ
6 終わりに―夢の果て、その先は…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
逆丸カツハ
31
私の書いた本です!手元に届いて目を通しました!一言で言うと「比較」と「情報」と「関係」に関する哲学の本です。正直尖ったこと言おうとして無理してる感じのところがありますが、とても古く新しい哲学で、根源的な「知」の本質を捉えていると思っています。売れればもう少し流通するかもなのですが、予定では6ヶ月間しか書店に出回りません。なので手にとっていただける場合お早めにお願いいたします!なお、私に受け取る権利のある印税が発生した場合は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に寄付される予定です。よろしくお願いします!2024/08/01
makio37
14
読友さんが書いた本。本を一冊書けるだけの「伝えたいこと」が自分の内にあり、そしてその能力もあるというのは素直に羨ましい。<人間は生ける比較過程でもある。生きている限り、何かを認識する限り、「問わない」ということはできず「欠如」が完全に満ちることはない。しかし、その「欠如」は事実として「存在」せず、世界は常に「満たされている」。> 例えばこのような文章を、背伸びをして哲学関連の本と格闘した学生時代の感覚を思い出しながら読んだ。読友さんの書いた文章の意味をじっくり考える…なかなか面白い体験だった。2025/02/24
kenitirokikuti
9
メーター上で著者が自費出版の本書をアピールするのと遭遇したので買ってみた。また著者のnoteも少し目を通した。入院歴があるようで、多少パラノイアみを感じる(当然、そんなものを好き好んで買う側こそそうなのだが)▲章内で引用してるのはベイトソンや岩井克人だが、実際に何を調理しているのかというと、リレーショナルデータベースを哲学した、という具合に読めた▲私の関心領域からすると、「関係」「比較」、「相対的」、relativeないしcomparativeの違いがあいまいに感じた▲以上、第一印象ということで2024/10/11
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