内容説明
科学技術の進歩、AIの登場。そして明らかになる認識と実在の関係。AI時代の人間の尊厳を解き明かす。
目次
第1部 「認識と実在」理論体系構築(生命とは何か、人間とは何か;実在とは何か;「認識と実在」の理論体系の構築;本科学的実在論と自然科学の進歩・人間・思想・その他)
第2部 「認識と実在」探究対話―著者と友人との仮想対話(自然哲学の誕生(ターレス、プロタゴラス、アリストテレス)
自然と人間、そして実在とは何か(デカルト、ニュートン、ハミルトン、ゲーテ)
認識と実在、そして人間とは何か(カント、ダーウィン、フロイト)
物理学的自然像と実在(アインシュタイン、シュレーディンガー、ハイゼンベルク)
認識と実在、そして生きる意義の創造(ニーチェ、サルトル))
著者等紹介
濱田利英[ハマダトシヒデ]
1949(昭和24)年兵庫県神崎郡(現姫路市)に生まれる。1972年関西大学工学部卒業。1974年関西大学大学院工学研究科修士課程修了後、兵庫県立高等学校理科(物理)教員となる。校長を経て2010年退職。その後、兵庫県立大学非常勤講師・姫路大学教員を勤める。2020年より、姫路女学院中学校高等学校非常勤講師。2010年以降、学生時代より興味のあった教育・自然・人間について姫路大学の教育学部紀要にて発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aiken
7
2021年の本。面白い。物理の考え方を哲学へ応用したら、認識と実在はどう見えてくるのか?「え?それって物理と哲学が逆じゃないの?」という見方を後目にどんどん話は展開していく。自らを含む集合の主張の矛盾点や、相対性ってどういくこと?や不確定性ってどういくこと?など物理をカジった学生なら、「それを哲学に応用してみてよ。いろんなことが見えてきそうだよ」という本。学生さんにも読んでほしい。いや学生に戻ったつもりで教養を学びなおしたくなった。SF作家って、こういう仮説を作ってモノを書くのだろうなあと思った1冊。2023/10/02