内容説明
森を食いつくして生きのびるジプシーモスでなく、メイ、あなたはジプシーモスに身を捧げる森の木だったのね(『ジプシーモス』)。壁にあたって響いた小石の音に囚われて(『胸つく坂』)。路上に映る影色の花びらのような心もとない日々(『逃げ水』)。風に時に揺れる小品三作。
著者等紹介
福井みゆき[フクイミユキ]
1964年早稲田大学卒業。講談社勤務。山本作兵衛氏の画文集『炭坑に生きる』を1967年企画、編集。1968年画家と結婚。渡米。SOHOと名がつく前のニューヨーク、アーティストの街SOHOのロフトに住む。ニューヨーク日米新聞などに勤務。1981年帰国。アートワールドにて働く。1984年小説集『影ふみ』新風舎刊。1999年父、町田草丘(町田高雄)の作品集『楽しみをつれてくるよな春の雲』企画編集。2003年ノンフィクション―生きることをアートする街ニューヨーク―『ロフティライフ』文芸社刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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