内容説明
筋の通った話し方、考え方、説明の仕方や行動の大敵。政治や司法から国民性に至る迄、その日本社会への浸透を探る。
目次
第1章 議論や論証に使われる基本的な言葉の定義(“Argument”(議論)と“対話”
情報 ほか)
第2章 情報伝達(コミュニケーション)・会話・議論(情報伝達(コミュニケーション)
非形式的誤謬の種類と場面に基づいた整理 ほか)
第3章 種々の分野で見られる誤謬(経済と商業;犯罪と犯罪調査 ほか)
第4章 三段論法(定言三段論法(Categorical Syllogism)
三段論法による推論が理屈に合う為の条件とそれを犯した誤謬 ほか)
第5章 誤謬の小歴史、論理方法の応用での誤謬の理解、社会での益、利用及び現状(誤謬の小歴史;論理方法を利用しての誤謬の理解 ほか)
著者等紹介
久野五郎[クノゴロウ]
1940年大阪府堺市に生まれる。1963年北海道大学農学部卒業。1967年カリフォルニア大学(バークレー校)科学修士。1970年オハイオ州立大学理学博士。米国連邦政府疫病センター(Centers for Disease Control and Prevention又はCDC)でウイルス研究員として勤務。退職後現在コロラドに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はぶちえ
3
タイトルが強烈で手にとった。 一般的に「誤謬」の認識よりもかなり広義のものを扱っている(と言いつつ、誤謬の定義自体が難しいのだが)。 単純な「〜の誤謬」を紹介するのではなく、それが引き起こされる場面や心理、またその結果日常生活に何が起きているのかを紹介している。そのため、我々がいかに自然に誤謬を受け入れ、その中で暮らしているかを認識させられる。 その結果、現代日本の誤りを多く指摘する結果になっており、耳が痛い部分も多い。 三段論法以降は論理学の話になるが、規則と形式があることがわかれば問題ないかと。2021/01/15
本を読むのは寝室派
2
教科書じみた書き方で、読み終えるのに結構な時間を費やした。普段何気ない会話の中に含まれる意図や間違いに気づかされる。しかし、無駄にデカい書籍のデカさがなんなのかが疑問。持ち運びに不便。2023/05/13