感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
74
【女が郷里を出てゆくには、出て行くだけの理由がある】上野千鶴子と『ここは退屈迎えに来て』でデビューした山内マリコ、聞き手の藤井聡子も含めて全員が富山出身で、出版社も富山。2人の文章と対談、富山にゆかりのある14人の女性のインタビューを収録。上野は、<家族から逃れるただひとつの道は、進学か結婚で家を出ることだけだった。/わたしの同世代には親の家から出たいばかりに、男をスプリングボードにして早まった結婚をした娘たちが何人もいる。私は進学を理由にして家を出た。/家を出たわたしは二度とふたたび戻らなかった>と。⇒2025/11/28
yutaka
73
現在、単身赴任中の富山に関する本なので読んでみた。 地方都市の閉塞感と同調圧力等、女性の働く環境の不十分さ等の指摘が多かったが、若い年代ほどネガティブ感が薄れているように感じられた。 また、「若い女性の流出が進んでいるのは、生き方の優先順位が変わってきていると推測している。」ってのは納得できる説だったかな。2026/01/19
とよぽん
48
富山県出身の上野千鶴子さんと山内マリコさんの共著。お二人は2年前に富山で対談をされて、それがきっかけとなりこの本が世に出された。出版社も地元富山の桂書房である。地方から若い女性が都会へ出ていく。その割合は男性の1.5倍から2倍を超える地方もある。富山県も女性が男性の2.3倍という転出人口だ。こうなると地方の人口減少がますます深刻な状況になる。本書の肝は、富山県に暮らす女性たち14人が語るライフヒストリーだ。どこに住むか、どんな暮らしをするか、女性が自分で納得の選択ができることが最重要。2026/02/12
Nobuko Hashimoto
25
著者3人はいずれも富山出身の社会学者、作家、ライター。まず上野・山内氏の生い立ち的な話から始まり、ライターの藤井氏による20代から60代の富山出身あるいは富山に移住してきた女性たち14人の聞き取り部分を挟み、上野・山内氏が女性たちの聞き取りを分析する対談部分で構成される。昔ながらのジェンダー規範が未だ根強い地方で女性が負わされるものの重さが読みとれたが、みなさん、状況に合わせてしなやかに道を拓いているようにも思った。ところで、貢献度の高い藤井氏が表紙に「協力」と記されているのはやや不公平な気もする。2025/12/29
shikada
20
地方(富山)に縁のある女性14人に取材して、彼女たちの選択と、その背景にあった社会構造を読み取る一冊。富山の話が中心だが、どの地方でも同じ話ができそうと感じた。地方女子たちの年代は1950年代~2000年生まれまで幅広く、上の世代ほど義父母との三世代同居・嫁姑問題・義父母の介護の負担がえげつない。女の子ふたりを生むと「男はまだか」って言われる話とか、家父長制をリアルに理解できる。ただそこをサバイブした女性たちは娘に「あなたは好きに生きなさい」「同居じゃなくていい」と伝えて呪いを再生産していないのが印象的。2025/12/17
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