感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
71
【女が郷里を出てゆくには、出て行くだけの理由がある】上野千鶴子と『ここは退屈迎えに来て』でデビューした山内マリコ、聞き手の藤井聡子も含めて全員が富山出身で、出版社も富山。2人の文章と対談、富山にゆかりのある14人の女性のインタビューを収録。上野は、<家族から逃れるただひとつの道は、進学か結婚で家を出ることだけだった。/わたしの同世代には親の家から出たいばかりに、男をスプリングボードにして早まった結婚をした娘たちが何人もいる。私は進学を理由にして家を出た。/家を出たわたしは二度とふたたび戻らなかった>と。⇒2025/11/28
Nobuko Hashimoto
24
著者3人はいずれも富山出身の社会学者、作家、ライター。まず上野・山内氏の生い立ち的な話から始まり、ライターの藤井氏による20代から60代の富山出身あるいは富山に移住してきた女性たち14人の聞き取り部分を挟み、上野・山内氏が女性たちの聞き取りを分析する対談部分で構成される。昔ながらのジェンダー規範が未だ根強い地方で女性が負わされるものの重さが読みとれたが、みなさん、状況に合わせてしなやかに道を拓いているようにも思った。ところで、貢献度の高い藤井氏が表紙に「協力」と記されているのはやや不公平な気もする。2025/12/29
shikada
19
地方(富山)に縁のある女性14人に取材して、彼女たちの選択と、その背景にあった社会構造を読み取る一冊。富山の話が中心だが、どの地方でも同じ話ができそうと感じた。地方女子たちの年代は1950年代~2000年生まれまで幅広く、上の世代ほど義父母との三世代同居・嫁姑問題・義父母の介護の負担がえげつない。女の子ふたりを生むと「男はまだか」って言われる話とか、家父長制をリアルに理解できる。ただそこをサバイブした女性たちは娘に「あなたは好きに生きなさい」「同居じゃなくていい」と伝えて呪いを再生産していないのが印象的。2025/12/17
にたいも
17
地方の若年女性が流出超なのは、女性が犠牲にならない社会風土を作らなければ解決しないという提言。/上野さんの解説にははぁと唸り、山内さんの実体験にすげーわかるすげーわかると頷く。上野千鶴子さんと山内マリコさんの執筆分量は全体の3分の1程度なのだが、3章の上野さんと山内さんの対談が、2章の13件の様々な世代の女性たちの半生聞き書きの事例分析になっていて、それが大変興味深い。上野ゼミ学生「どんな選択をしたかが娘に影響を与えるのではなくて、その選択を母親自身が納得してやったかどうかが娘に大きな影響を与える」2025/09/06
おさと
10
「ゆくゆくは徳島に帰って仕事をするために上京したんです」との言葉に「徳島って、帰りたいって思えるほど素敵なところなんだー」と思ったことがきっかけで、縁もゆかりもない土地へ引っ越してきた私。ともみさんの「流出を止めるより、戻ってきたいと思わせる施策を」に納得しかない。2025/09/21
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