内容説明
文明批評家としての視点をもつ堀田善衞の、そのユニークな文学世界を概観する。人類が築き上げてきた叡智もそこのけにして、いつでも戦争という愚行にはしる人間を描く堀田文学には、類まれな世界的視野と豊かな未来への志向がある。
目次
1 詩人堀田善衞の誕生(ふるさとの風景;金沢で学ぶ ほか)
2 芥川賞受賞、その前後(上海体験の重み;芥川賞受賞まで ほか)
3 独自の文学世界(人間の罪を告発する;日本戦時下への視点 ほか)
4 世界を見る文明批評家(小説化された世界の断面;キリスト教世界の諸相 ほか)
おわりに―今、なぜ堀田善衞か
著者等紹介
笠森勇[カサモリイサム]
1939年石川県白山市生まれ。駒澤大学文学部卒。金沢女子短大高校教諭、金沢女子短大(現、金沢学院短大)教授を経て2008年4月から2014年3月まで、(公財)室生犀星記念館館長。1984年4月設立の室生犀星学会の理事を経て、2017年から会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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