目次
第1章 川の流れのように
第2章 ある日、突然
第3章 とかく、人の世は、住みにくい
第4章 自然の中で、悠々と暮らす
第5章 形ではなく心を見つめる
京都へ行こう!方丈庵を訪ねて
ラストは、長明さんの弾き語り
『方丈記』原文
著者等紹介
木村耕一[キムラコウイチ]
昭和34年、富山県生まれ。富山大学人文学部中退。エッセイスト
黒澤葵[クロサワアオイ]
平成元年、兵庫県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。日本画専攻。イラスト・マンガ制作をする日々(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みえ
48
方丈記ってこういう内容なんだね。読みやすかった。2018/06/02
黒猫
31
あっという間に読んでしまいました。口語訳がわかりやすく、こころに染み込んで来るようです。当時も地震で全て崩れさるところに鴨長明さんは無常を感じたのでしょうか。今のところ文明は進化しても心に拠りどころをもつ事が困難な時代は変わってないようです。最後の原文も日本人の心に染み込んでくるようです。行く川の流れはたえずしてしかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたはかつ離れかつ結びて一つにとどまりたる例なし。名文です。2018/05/06
陽子
28
改めて再読。鴨長明が58歳の時に、挫折と絶望の連続だった一生を振り返って書いた「方丈記」。裕福な生まれで神官の地位にあった父が急逝し、地位も財産もなくし、たくさんの災害を何度も体験した末に書かれた、この本。鴨長明は今で言うところの琵琶を弾き語りするシンガーソングライターとのこと。人の世の「諸行無常」。800年前も現在も災害の前で人は無力。変わらぬ光景が見えました。静かな安らぎを求めて山の草庵で暮らしたと言う鴨長明。「迷い多き人間が、この世で、幸せになれるかどうかは、ただ「心」一つで決まる。」奥深い言葉。2024/01/08
虹色
18
『方丈記』を分かりやすく、かみ砕いた意訳本。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」冒頭の部分くらいは、なんとなく知ってる程度ですが、『こころ彩る徒然草』同様読みやすかったです。『方丈記』はおよそ800年前、58歳の長明が、自ら経験した五大災害(大火災、竜巻、遷都、大飢饉、大地震)後、仏教と深く関わり、人生観などを書き記したとのこと。筆者は、方丈記を通して、この世の儚さや無常を知った上で、前向きに生きていくことを伝えています。2019/04/21
風里
17
試験に出る範囲しか知らなかったし知ろうともしなかった自分が恥ずかしい・・・ かの文豪たちも読み込み参考にした、災害記録本でもある方丈記。 今も昔も災害大国で、移り変わりの激しい世の中。 めげずに生きよう。2019/02/06
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