内容説明
家づくりの一つの答えは民家にある。そこにある木材や土を使ってそこに住む職人が、その地域しかできない形を作っている。民衆のなかに生きてきたオンリーワンの形を次の時代に繋ぐことが使命であると思っている。
目次
特集1 縄文のふるさと「平出」
第1章 風の人 土の人
第2章 よみがえる家
特集2 「再生」という仕事
第3章 そして風景になる
第4章 和であり洋であり
著者等紹介
川上恵一[カワカミケイイチ]
1952年長野県塩尻市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。北野建設(株)、(株)降幡建築設計事務所を経て、1993年(有)かわかみ建築設計室設立。早稲田大学創造理工学部建築学科非常勤講師、信州大学工学部建築学科特任教授、日本建築家協会関東甲信越支部保存問題委員長、日本建築家協会長野県クラブ代表などを歴任。所属団体:日本建築学会、日本建築家協会、長野県建築士事務所協会、長野県建築士会、日本民家再生協会、長野県民藝協会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
1
信州で家作りの設計を行う著者の第2作目日本古来からの伝統的な建築へのこだわりが描かれ、完成時の施主の喜びが伝わってきました。家作りはやはり心を豊かにするもののようです。2024/10/12
Koki Miyachi
1
日本建築家協会JIAのWebプログラムを通じて、筆者の業績を知り著書を手に取ってみた。筆者は長野県松本市で41年建築設計に従事。特に既存の住宅を次の時代に継承するために、既存を生かし新しい時代に適応させる再生の仕事に優れた手腕を発揮してきた。依頼主の記憶や愛着を尊重しながら新しい息吹を吹き込む、そんな住宅の再生の14例。建築家としての考え方や、現場における設計や施工のノウハウなども数多く掲載され読み応えたっぷり。保存再生をテーマにした建築書も増え、建築書の世界にも厚みが出てきたようだ。2020/06/14