出版社内容情報
戦後70年企画
まさに、現代版「二十四の瞳」
舞台は戦後の沖縄。貧しくも懸命に生きる少年と、それを支える女性教員との、心温まる師弟愛の物語。
まん丸の目をして、まっくろい顔のゆきお君
今日も未知子先生を困らせてばかり……。
でも、そこには、とても悲しい理由が、あったのです。
~あらすじ~
未知子先生は小学校の先生。そのクラスに、ゆきお君がいました。花壇の花を抜いたり、先生の物を盗んで売ったりと、未知子先生を困らせてばかり。「なぜ悪さばかりするのだろう?」そう思った未知子先生が、ある日家庭訪問に行くと、年老いた祖父と祖母を看病する、ゆきお君の姿がそこにはありました。様々な苦労を重ねて、初恋や夢を抱き、大人へと成長してゆく少年と、その少年を愛情いっぱいに見守り育てる一人の先生の師弟愛とは。
内容説明
貧しい中でも、たくましく生きる少年、ゆきお。きびしくも、あたたかく見守る、みち子先生。―親から子へ、孫へ伝えたい―戦争が産み落とした悲劇の中でやさしく咲いた生徒への「無償の愛」と、恩師への「かわらぬ思い」とは?若い教師と生徒の心あたたまる「きずな」を描いた実話。6歳から大人まで。
著者等紹介
安田未知子[ヤスダミチコ]
1931年生まれ。医療法人和泉会いずみ病院、介護老人保健施設「いずみ苑」理事、苑長。沖縄県立第一高等女学校では、校長と沖縄軍司令官の牛島満中将との伝令係を任され、戦後、沖縄の英語教員免許を取得した女性第一号となる。九死に一生を得た戦後の貧しい生活の中で、教師としてたくさんの子ども達を引き取り、育て上げ、「沖縄のマザーテレサ」と言われる
日隈みさき[ヒノクマミサキ]
1986年三重県四日市市生まれ。大阪デザイナー専門学校卒業。2012年にピンポイント絵本コンペにて最優秀賞を受賞。児童書、教材等の挿絵なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。