内容説明
歴史に名を残したあの人たちの意外な「その後」。第一線を去った後の生き方にこそ、男の本当の価値が見えてくる!
目次
第1章 維新の英傑の長い老後(勝海舟;榎本武揚 ほか)
第2章 生涯現役を貫いた人びと(前島密;北里柴三郎 ほか)
第3章 隠居暮らしという選択(島津久光;高橋泥舟 ほか)
第4章 波乱万丈転変の人生(福地源一郎;林忠崇 ほか)
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
歴史家。1965年東京都町田市生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院修士課程修了。早稲田大学大学院博士課程満期退学。東京都入都。町田養護学校(現・都立町田の丘学園)、小岩高校定時制課程、紅葉川高校、白鴎高校で勤務。2013年東京都退職。私立文教大学附属中学高等学校で勤務。2016年文教大学附属中学高等学校退職。多摩大学客員教授。早稲田大学非常勤講師。日本史をテーマに執筆、講演、テレビ出演等を精力的におこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー☆ 低浮上気味
36
幕末・明治を生きた偉人たちの定年から没するまでの人生が書かれています。生涯現役で邁進したり、隠居してひっそりと暮らしたり、それぞれの信念や矜恃、そしてその時々の時勢や運のようなもので人生の明暗が分かれたり、とても面白かったです。薩摩の国父「島津久光」、廃藩置県後もそのヤンチャぶりが印象的でした。2022/02/27
さいちゃん
12
図書本。知らない名前の人達もたくさんいて、ちょっとした裏話など、興味深く読めました。2018/12/15
スプリント
10
さほど有名でない人物も取り上げられているのは◎。 2018/07/15
読書国の仮住まい
5
仇敵である新政府からの出仕を請けたことで福澤諭吉から批判された勝海舟。 人から愛されるが故に栄達し、また足尾銅山鉱毒事件で責を感じ辞任した榎本武揚。 国葬でありながら参列者が少なくガラガラであったという山縣有朋。 電気を神なるかな其徳とまで崇めた前島密。 勝海舟をして大馬鹿、才子じゃできないと言わしめた高橋泥舟。 大町桂月をして毒にもならねば薬にもならないと評された福地源一郎。 最後の大名、昭和まで生きた林忠崇。 それにしても島津久光はブレない。 時代が変わったことを受け入れられない、これを体現している。2021/12/08
ホセ
4
教科書に出てくる榎本武明や、渋沢栄一、山県有朋、勝海舟らの晩年までを興味深く解説。タイトルがイマイチに思えたけど、中身ははるかによかった。特に個人的には榎本武揚の章がよかった。日本史の教科書で新政府軍と最後まで戦ったにもかかわらず、明治維新後、明治政府の重臣となっていろいろ活躍しているのが不思議だったけど、これを読んでよくわかった。2019/07/20