出版社内容情報
近世の幕藩制国家は長崎口・対馬口・松前口・薩摩口の4つの口をもって外国と接していた。その中から、琉球の支配を前提として機能した薩摩口を研究対象として取り上げ、貿易の問題に焦点を当てながら実像に迫る。
目次
近世初期・中期の琉球貿易概観
琉球王府財政と進貢貿易
進貢貿易の輸出入の動向
文化期薩摩藩の琉球政策と王府の動向
薩摩藩による長崎商法の展開
薩摩藩の初期天保改革と琉球
薩摩藩の渡唐船の拡幅ならびに昆布貿易の拡大要求と琉球
貿易の推進と渡唐役者の動向
薩摩船による北国筋における抜荷
幕府天保改革と藩長崎商法の停止
長崎商法の復活と薩摩藩の対フランス貿易構想
産物方体制下の唐物商法
産物方体制と渡唐役者の動向
島津斉彬藩政と貿易
王国末期の琉球貿易と渡唐役者
著者等紹介
上原兼善[ウエハラケンゼン]
1944年沖縄県生まれ。1974年九州大学大学院文学研究科博士課程中退。九州大学文学部助手。1976年宮崎大学教育学部助手。1979年同大学同学部助教授。1982年岡山大学教育学部助教授。1996年同大学同学部教授。2009年同大学同学部退職。現在、岡山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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