目次
第1章 在地が抱く信仰空間(経巻に護られる小天地―大般若経と地域鎮守;時衆と源氏伝説―白幡道場と星兜鉢の謎;社に坐す仏―地域の中世神仏習合資料地縁獄の碑―中近世地域社会の造塔)
第2章 水域が育む伝説空間(水辺を彩る女性往生譚―中世入間川下流地域の伝説世界;江戸六阿弥陀伝説異聞―水底から甦る姫御前;絵で解く中世―古写真に収められた縁起絵;石枕のある里―中世寺院周辺と伝説;絵図に嵌める中世―地域由緒をめぐる文書・旧記・絵図の相克)
第3章 地名に潜む歴史空間(源頼朝の「隅田宿」通過と足立遠元―足立・豊島・葛西三郡の結節地点;「石浜」と中世戦記―敗走する足利尊氏が見た風景;「石浜」と隅田川の印地打ち―礫の行き交う国堺;「隅田川関屋の里」の原風景―取り残された中世東京の地名;「関屋の里」と中世歌人―藤原光俊の旅路の果て;下足立「三俣」は何処か―水域の盲点)
著者等紹介
加増啓二[カゾウケイジ]
1961年(昭和36)7月東京都墨田区生まれ。1985年(昭和60)3月早稲田大学第一文学部史学科日本史学専修卒業。1986年(昭和61)4月足立区入区。足立区教育委員会事務局社会教育課(仮称)郷土資料館開設準備担当配属(学芸員)。11月足立区立郷土博物館配属(学芸員)。2005年(平成17)4月足立区教育委員会事務局文化課文化財係長(学芸員)に転任。2011年(平成23)4月足立区地域のちから推進部地域文化課文化財係長(学芸員)に転属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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