内容説明
戦後80年、わたしたちは何を学んだのか。敗戦後、朝鮮半島の北部からの引き揚げは言語に絶する惨状だった。帰国するのを前に、なぜ次々と無念の死を遂げていく情況をもたらしたのか―。今、引き揚げという史実さえ忘れ去られようとしている。「終戦」の日に戦争は終わったわけでは決してない。
目次
第1章 絶望
第2章 離郷
第3章 予兆
第4章 敗戦
第5章 避難
第6章 忍苦
第7章 哀惜
第8章 脱出
第9章 母国
第10章 疎外
第11章 離散
第12章 歌詠
第13章 怨嗟
終章 残心
著者等紹介
大澤重人[オオザワシゲト]
1962年、京都府舞鶴市生まれ。渡来人歴史館(大津市)専門員。元毎日新聞記者で、戦争や植民地支配を繰り返さないため、現在も取材を続ける。著書に『心に咲いた花―土佐からの手紙』(第56回高知県出版文化賞)『泣くのはあした―従軍看護婦、九五歳の歩跡』(第26回高知出版学術賞特別賞)(以上、冨山房インターナショナル)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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