内容説明
古代から現代まで全時代におよぶ通史。日本列島の原型が誕生した15万年前から、日本人が独自の暮らしを始めた1~2万年前まで遡って日本の文化の発生過程を考え、その後、日本独自の神々と、それを祀る神社がどのように形成されたか。神社と寺院、神道と仏教が、時の政権とどのように関わって現在に至っているかをわかりやすく説き、日本の信仰形態を明らかにします。
目次
縄文時代の祭祀
記紀神話との関わり
空中楼閣を必要としない祭祀
稲作祭祀
縄文祭祀と弥生祭祀の共存
神道の宗教現象
神社の成立
飛鳥~奈良時代の神社と神道
平安時代の神社と神道
鎌倉~室町時代の神社と神道
江戸時代の神社と神道
明治以後の神社と神道
著者等紹介
白山芳太郎[シラヤマヨシタロウ]
昭和25年2月生まれ。皇學館大学大学院博士課程修了(文学博士)。皇學館大学助教授、教授(その間、四天王寺大学講師、國學院大学講師、東北大学講師、東北大学大学院講師などを兼ねる)を経て、皇學館大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ohe Hiroyuki
3
皇學館大学の名誉教授による神社の通史である。▼縄文時代において考古学的な分析、明治期においては宗教の本質に迫る分析がなされており、そのページ数と文字の大きさに比して内容は大変に濃い。▼「黄泉平坂」と書くのは間違い(「比良坂」と書くべき)、「神仏分離」は間違い(「神仏判然」である)といった主張に、ハッとさせられた。▼神社新報において紹介されていたので、気軽な気持ちで手に取ったが何回も読み返し、行間(背景となる知識)を読まないと勉強できない奥が深い本である。▼手に取ることは決して損ではないと思われる。2021/12/18
Junko Yamamoto
1
日本人の死生感がわかる、わけではなかった2022/04/27
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