出版社内容情報
和紙、こんにゃく、女学生、家族、住民─すべて秘密。太平洋戦争末期の秘密作戦「風船爆弾」の姿を描いた児童向け小説。
一、疎開っこ
ニ、立入り禁止
三、チビ黒も戦争に
四、お国のために
五、「ふ」号作戦
六、一発めの気球爆弾
七、くらげのお化け
八、アメリカはオレゴンで
九、人間ゴンドラ
十、腹の虫、田の虫、畑の虫
十一、ひみつ兵器づくり
十二、流れ爆弾
十三、肉弾爆弾
十四、死のピクニック
十五、艦砲射撃
十六、新型爆弾
十七、人間の証明
十八、基地の後始末
あとがき
おもな参考文けん
福島のりよ[フクシマノリヨ]
福島のりよ
1937年、岡山県生まれ。1960年ノートルダム清心女子大学文学部英文科卒業。教職を経て、文筆活動にいそしむ。児童文化の会会員、むさしの児童文化の会会員。著書に『ホタルがとんだ日』『南蛮のうた』『ショウブと天晴じいさん』(けやき書房)などがある。
内容説明
太平洋戦争末期、日本には、もうこれ以外に米国への攻撃の手段はなかった。気球に爆弾を積み、無誘導で9千発以上が放たれた。すべて秘密で行われ、今もほとんど知られていない。いったい何があったのでしょうか。
著者等紹介
福島のりよ[フクシマノリヨ]
1937年、岡山県生まれ。1960年ノートルダム清心女子大学文学部英文学科卒業。教師。児童文化の会会員、むさしの児童文化の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カルバンク
1
言葉だけ知っていた「風船爆弾」でしたが、私が出身地近隣の町で和紙が作られていたと本書で知り驚きました。勤労奉仕の女学生はどんな気持ちで作業していたのでしょう。当時の資料が隠滅されてしまったので想像するしかありませんが参戦の誇らしさと敗戦の予感の両方の間で翻弄されながらの作業だったと思いました。児童書ですが、大人にとっても戦中を知ることができる貴重な本だと思いました。2019/09/23
みやきよ
1
子供にも読みやすい一冊。最近、子供達が読むような戦争の話が少ないような気がする。売れないからか?でも、たいせつな事だからもっと出してほしい2017/07/13
みやきよ
0
子供にも読みやすい一冊。最近、子供達が読むような戦争の話が少ないような気がする。売れないからか?でも、たいせつな事だからもっと出してほしい2017/07/13
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