ガザ・キッチン―パレスチナ料理をめぐる旅

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ガザ・キッチン―パレスチナ料理をめぐる旅

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  • サイズ A4判/ページ数 342p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784865937084
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0077

出版社内容情報

「人間にとって食とは、故郷であり、歴史であり、抵抗である」(パレスチナ問題研究者・岡 真理)。ガザの料理人、農家、商人たちの仕事ぶりを切り取った美しい写真と、ガザの人々の料理とレシピ、伝統、家族についてがわかる本体338ページ。

※本書は2016年にアメリカで出版された『The Gaza Kitchen: A Palestinian Culinary Journey』の第3版(2021年刊)の日本語翻訳版です。

※表紙デザインは変更になる場合があります。

内容説明

ガザの料理人、農家、商人たちの仕事ぶりを切り取った美しい写真と、ガザの人々の料理とレシピ、伝統、家族についての記録。

目次

基本の食材 スパイス、だし汁など
サラダ
スープ、ディップ、スプレッド
パン、ビスケット、セイボリーパイ
小皿料理 卵料理・メッゼ
シチュー・スープ 豆と穀物と野菜
野菜の煮込み料理
米料理、野菜の詰めもの料理
肉料理、特別な日のための料理
シーフード
お菓子と飲みもの
ピクルスと保存食

著者等紹介

エル=ハッダード,ライラー[エルハッダード,ライラー]
受賞歴のある作家・講演家・社会活動家。ガザ出身の両親のもと、クウェートで生まれた彼女は、現在は夫と子どもたちとともに、アメリカ合衆国のメリーランド州に暮らしている

シュミット,マギー[シュミット,マギー]
作家・研究者・翻訳者・教育者・社会活動家。ハーバード大学を卒業後、マドリード自治大学大学院で学んでいる。地中海地域の政治的・社会的現実を理解するため、さまざまなメディアで活動し、一般市民の日常の営みを理解することを目指している

藤井光[フジイヒカル]
1980年大阪生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授

岡真理[オカマリ]
1960年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

40
友人・ジェニファー主催の「サイレントブッククラブ」にて。読み友さんの感想を読んで、出会えたことに感謝です。もちろんレシピ本としても素晴らしいのですが、現在世界でも一番苛酷な状況下にある国で、食という文化を継承している女性たちを記録した貴重な書でもあると思います。ガザに住む人たちを「人」としてきちんと紹介し、その文化を「パレスチナ料理」として記録することの重要性に全く気づけませんでしたーこの本でイスラエルによる「パレスチナ料理のイスラエル化」が行われていると知るまでは。…失ってはいけないと強く思いました。2025/11/29

TATA

36
オレンジページの料理本。ただ、紹介してくれるのは有名人のレシピじゃなくってガザの主婦だったり、おばあさんだったり。オリーブオイルとニンニクをふんだんに使って。日本だとなかなか作れそうにないレシピだな、こりゃ。勿論ガザなので生活の不自由さやそんな中でも笑顔の写真だったり、読み応えはあります。こんなアプローチのパレスチナ関連書籍っていうのも新鮮で興味深く読めました。2025/10/14

Toshi

24
パレスチナ・ガザ地区のウンム(母さん)たちのレシピとイスラエル支配下での厳しい生活を紹介する。地中海に面しシリアとエジプトに挟まれたこの地は古くから交通の要衝であり、食文化もバラエティに富んでいる。本書の出版は2016年、その後この地に起きたことは誰もが知るとおりである。ここに紹介された農場や菓子工房はおそらくこの世に無く、ウンムや子供達の笑顔も消えたであろう。ある女性の言葉が重い。「あまりにも長い間パレスチナ人の存在を消すことに費やされてきた語りに対する、文化そして料理を通した私なりの抵抗なのです」2025/11/14

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