出版社内容情報
中世英文学のなかでひときわ屹立する大詩人ジェフリー・チョーサー晩年の韻文物語集『カンタベリ物語』の最新邦訳版。中世英文学の泰斗・池上忠弘の監修のもと、ベテラン・中堅・新進の研究者が参画し、各話の前に、概説・特色・出典等々を記した「解説」を付し、末尾には懇切な訳注を付した決定版!
内容説明
いかめしげな宗教談義。みやびな宮廷風ロマンス。猥雑な笑話。“人間喜劇”の一大絵巻!
著者等紹介
チョーサー,ジェフリー[チョーサー,ジェフリー] [Chaucer,Geoffrey]
1340頃~1400年。祖父の代からつづく裕福なワイン輸入商の家に生まれたロンドンっ子。近くのセント・ポール大聖堂付属の文法学校に通い、基礎的な教養を身につけた。商人でありながら、イングランド王エドワード3世とリチャード2世に仕えた宮廷人でもあり、軍人、外交使節、税関監査官、王室林務官など多彩な公務を歴任。十代後半には英仏百年戦争に参戦、北フランスで捕虜になり、エドワード3世が身代金を払って釈放されるという体験もしている。1372~73年、外交使節としてイタリアに派遣された折にダンテ、ボッカッチョ、ペトラルカの存在を知り、甚大な影響をうけた。著作は1360年代後半から公けにされはじめたが、当時主流であったラテン語やフランス語ではなく、英語を使って執筆をした
池上忠弘[イケガミタダヒロ]
1932年生まれ、2018年没。慶應義塾大学卒業。成城大学名誉教授。2011年瑞宝中綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 今日から別居します 産んだら夫を嫌いに…