内容説明
「おれはお糸ちゃんの思いには応えられねぇ」突然余一に拒絶され言葉を失うお糸。悲しみの中、雨にうたれ熱を出し、気を失ってしまったお糸を助けたのはいったい誰なのか!?そんな折、以前、千吉と同じ陰間茶屋で働いていたという女形役者の大事な衣装が盗まれるという事件が起こる。困った六助は余一に相談をするが、疑惑をかけられた千吉は行方知れず、同じ衣装を用意するにも刻がない。果たして余一はこの問題をいかに始末するのか―話題沸騰の大好評シリーズ第五弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
134
着物始末暦「なみだ縮緬」5巻。余一さん、着物の始末はきっちりするのにな、自分の始末のつけた方が?次巻で巻き返しがあるのかな期待しますよ。 2016/01/18
小梅
113
シリーズ5作目。いつもながら焦れったい!それでも少しずつ進んでる感じですね。着物の色柄からイメージかわきます。2016/03/21
はにこ
74
お玉と綾太郎の焼きもち、可愛いね。お園の我の強さっぷりには辟易していたけど、これで少し落ち着くと良いね。余一は4年も思わせ振りな態度を取っておいてひどい!こんな偏屈、放っておいて礼治郎と結婚した方が幸せになれるかもよー、と思ったりもする。そろそろ余一の出生の秘密も明かされるのかな。次も楽しみ。2020/10/18
も
63
シリーズ5作目。余一とお糸は進展ないどころか、余一さん、きっぱりお糸さんを振ってしまった。そこへすかさず求婚する礼治郎。礼治郎なんか怪しいニオイがするのだけど、まだそのあたりは出てきてませんね。一方、綾太郎とお玉は互いに想い合って、仲良し夫婦になってきたかな。ほほえましいカップル。2016/03/15
万葉語り
57
シリーズ5作目。お糸ちゃんを9年前から思い続ける余一の恋敵が登場し、余一は身を引こうとわざとすげない態度を取る。井筒屋の件もまだまだ未解決でいろいろ歯がゆい巻でした。千吉が自分の生まれ育ちを僻んで事件を起こす「未だ来たらず」が良かった。2017-2012017/12/24