目次
第1章 西方のキンキナートゥス(篤農家;訪問客 ほか)
第2章 暗雲と光明(アナポリス会議;シェイズの反乱 ほか)
第3章 憲法制定会議(憲法制定会議代表一覧;開かれた扉 ほか)
第4章 政権発足(天上の威命;月桂冠 ほか)
著者等紹介
西川秀和[ニシカワヒデカズ]
大阪大学外国語学部非常勤講師。ジョージ・ワシントンと「合衆国憲法の父」ジェームズ・マディソンに関する国内第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AKa
3
この巻は合衆国憲法制定会議を、有名なマディソンのメモやその他残されている史料での再現が大半である。この憲法の特徴として人間不信と制度への信頼が挙げられているが、会議において、連邦政府や大統領権限の強化が君主制へと繋がるだとか、大邦と小邦との駆け引きなどといった様々な不信に満ちた意見が出てくることから納得させられる。また、万人が同意できるような完璧なものではなく(実際13州中2州が批准せず)とも、ある程度合意できるものをという方向性は、伊藤博文の「憲法の相対化」(瀧井一博)と通ずるものがあるように思った。2019/09/14