出版社内容情報
アントニオ猪木は天才政治家だった。イラク人質解放を始め、人間力で切り開いた驚嘆すべき政治の新次元を、熟練の記者が歴史に刻む!
内容説明
天才プロレスラー・アントニオ猪木は、比類なき政治家でもあった。イラク人質解放をはじめ、圧倒的な人間力で切り開いた政治の新次元を、練達の記者が歴史に刻む書き下ろしノンフィクション!
目次
序章 史上初のプロレスラー議員
第1章 リングから国会へ
第2章 絶対に諦めない
第3章 挫折は糧になる
第4章 夢を持ち続けよ
第5章 何事も実現可能
第6章 すべて真剣勝負
第7章 批判は気にせず
終章 闘魂伝説、完結へ
著者等紹介
小西一禎[コニシカズヨシ]
1972年埼玉県生まれ。96年慶應義塾大学商学部卒業後、共同通信社入社。熊本、福岡、静岡での地方勤務を経て、2005年より本社政治部記者。15年、米国政府の招聘を受け「インターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラム」(IVLP)に参加。会社の「配偶者海外転勤同行休職制度」を男子として初めて活用し、17年に妻、二児とともに渡米、東海岸・ニュージャージー州に移住。20年、休職制度満期につき退社。現在、フリージャーナリスト。この間、コロンビア大学東アジア研究所客員研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akihiko810/アカウント移行中
20
「政治家」としてのアントニオ猪木の功績に迫る本。印象度B+ プロレスラー・猪木の本は数あるが、政治家としての面を掘り下げた本は珍しい。 猪木の功績は、なんといっても単独訪問で「イラク人質解放」を成し遂げたこと。1年目のペーペー議員が自身の知名度(アリ戦の功績)と行動力だけで解決したのだから凄い。政治家は2期務めたそうだが、途中落選している。弟子だったプロレスラーの高田が立候補し、プロレス票が分散した為らしい。高田は猪木の選挙車が来るとスピーカーの音量を上げて邪魔したという(苦笑)2022/03/29
西澤 隆
7
猪木に心酔し時にあんまりな言動に失笑もし、結果として「これぞプロレス」な境地にたどりついた身としては本書もまた「政治の書」ではなくまぎれもないプロレス。とはいえ政治家自身が自らの仕事を語る本は本職の政治家でもこういう手触りだなと思えば猪木もまぎれもなく政治家だったのだなとも思う。フットワーク軽い外交は反対の立場から見れば「御しやすい広告塔として相手に利用された」ということ。クレムリンで厚遇を受けて舞い上がったことがきっかけと本書でもあるようになかなか怖くもある。でもそこも含めて自分は猪木ファンなんだよなあ2022/06/02
みじんこ
4
インタビューも交えつつ、政治家としての猪木のこれまでの活動を追う。イラク政府との人質解放交渉は、世代ではないのでそんな経緯があったのかと思い読んだ。北朝鮮との独自外交など、彼の世界的知名度やパイプ生かしたやり方はまさに型破りで自由、悪く言えばスタンドプレーがすぎるという印象。二期目の国会質疑は彼のキャラクター性がそのまま持ち込まれていて面白い。歳を取った今ではアントニオ猪木という名前、イメージが重荷になっているというのは意外でもあり、寂しくもある。知らぬものはいない人物であるという証でもあるのだろうが。2021/05/03