出版社内容情報
人間は物事を理解するために、まず分類をする。だから自然界に境い目などないのに、人間は世界を理解しようとしてさまざまな境界線を引いて分類をしてきた。厳密に見える分類の仕方は実は人類の都合でしかなく、知見を重ねながら分類のものさしは変わってきた。そうまでしても枠に収まらないのが自然界であり、多様性なのだ。多様性を理解するのは大変だ。だが、多様性は美しい。
【登場する生物・植物(一部)】イヌ、ネコ、クジラ、イルカ、パンダ、ミドリムシ、イチゴ、オオバコ、ワスレグサ、ツメクサ。精緻で親しみのある挿画を豊富に掲載(イラスト点数:約30点/イラストレーター:金子貴富)
【目次】
内容説明
世界は多様性に満ちている。多様性のある世界は素晴らしい。しかし、残念ながら、私たちの脳は、多様な世界を多様なものとして理解できるほど、賢くない。
目次
第1講 分類は便利だ!
第2講 生き物の境い目
第3講 それでも世界を分ける!
第4講 分類は自由だ
第5講 生物の世界を分ける
第6講 生物に名前をつける
第7講 揺らぐ分類の仕方
第8講 私たちもまた、分けられる!
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年、静岡県生まれ。静岡大学教授。農学博士。専攻は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省、静岡県農林技術研究所などを経て現職に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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リアル本屋さんを増やそう
2
著者の人柄の美しさが滲み出る良書だと思う.ヒトはなんでも何気なく分類して理解しているけど,例えば,生物と非生物の境界,植物と動物の境界,野菜と果物,学生の成績,全て分けられないものを立場の都合で分けていることを丁寧に書いている.何より,書かなかったことに,この著者の良識を感じる.それは,オスとメスの境界.人種の境界.富者と貧者の境界.理としても学問としてもこれらの境界もまた都合によるものだが,その都合に苦しめられている人への配慮,軽々に学者然として語らない.2026/03/20
ペカソ・チャルマンチャイ
1
大学教授が書いた本だけど、平易な文章で専門用語もなくて、とてもわかりやすい。著者の良心も感じるし、考え方がとても好きだ。「分類は分類される側のためにあるのではありません。分類する側のためにあるのです」を何回言うのって言うくらい言うのので、これはもう忘れません。なんかブルーハーツの「ろくでなし」を思い出した。2026/03/23
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