出版社内容情報
クソ掟の「無力化」で日々を変える!
金融機関は厳しいノルマ、厳格な管理体制、世間からの目、上司からの人権を無視したかのような叱責、旧態依然とした環境、謎の風習など、人間性を損なう〝機会"が数多くちりばめられている。そして勤務する人間は心を麻痺させ、その世界観に染まっていく。
しかし、それでよいのだろうか?一度きりの人生、給料をもらえれば、会社の意向に自分を染めあげて、それで幸せになれるのか?
本書では、そんな「クソ環境」でも、人間として自分の納得できる日々を送るための考え方、行動の仕方をその道二十数年の金融機関の現役課長が伝授する。ポイントは「視点を変え、自分の半径5mを変える」こと。
銀行マンを筆頭に、息の詰まりそうな日々を過ごすサラリーマン必携の書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
89
私も金融関連の方を中心に話をしたりするのでこのような本にも興味を持ちます。表題がかなり煽情的な感じもしますが、「銀行員グダグダ日記」よりも中身は結構まじめな気がしました。銀行で生きていく上での知恵が結構詰まっている感じでした。銀行の方からも聞いているのですが、最近は以前よりも銀行の人気がなくなっていて、どうすれば人気を回復できるのか、という質問も受けたりします。やはり営業のノルマなどが最近の若い人には嫌なのでしょうね。2024/02/02
おいしゃん
15
某〜日記シリーズのノリかと思いきや、サラリーマン全般にあてはまる処世術というテイスト。メガバンク本部課長がこっそりまとめたとのことで、やはり真っ当な内容である。2024/12/12
鮭
8
私もかつて金融にいたので、頷ける内容が多い。特に後半の転職の話はその通りで、私は守りの転職としてノルマのない医療職を選んだ。今の時代なら倍率が下がってるから公務員がこのパターンの典型だろう。変化の難しい世界に今はいてタコツボからの脱却をしたいけど、この本の通りならリスクの多い私には「英雄」になる資格はないんだなと改めて感じた。またこの本の展開は基本、銀行員のような大企業に近い待遇ありきでの話なので、そもそもブラックや低待遇な職場にいる人は半径5メールを変えても意味はないかなと思う。読む対象を選ぶ本である。2024/01/22
nemuo
4
銀行マンは過酷だ。本作もその過酷さメインのエッセイかと思っていたが紛れもなくビジネス書。金融はもちろんあらゆる業種の働く人全てに向けてのアドバイスになっている。前半はモンスター上司や「現場の意見を聞く」とかいう一見良さそうな上司の「あるあるネタ」で共感。後半ではそんな会社の中で自身を守り、成長させるためにどうしたらよいか、というのが著者の実例を交えて書かれている。読む前は期待していなかったがいろいろ収穫あり。2024/04/28
とるしげ
3
一度やれば、次は二度目になる 1度目をした人しかわからない世界がある2024/08/15