出版社内容情報
カネボウ、東芝、日産……経営者は10年やると腐敗する!
「権腐10年」という言葉があるといわれるように、どんな権力も10年で必ず腐敗する。一時は隆盛を極めた企業が、倒産に追い込まれたり、規模を縮小せざるをえなくなったり、苦境に陥ることは少なくない。カネボウ然り、東芝然り、そのほかにもシャープ、ダイエー、タカタ、そごう、日産など……。その裏には、赤字のごまかし、ワンマン体制、頑なな同族経営、顧客への傲慢な振る舞いなど、必ず経営者にまつわる失敗がある。
一方で、企業が危機を迎えた際に、経営者の英断によって危機を脱した、伊藤忠商事、トヨタ自動車、パナソニックなどの企業もある。本書では実際の企業を例に、どのような経営者の決断・行為が企業を危機に陥れるのか、あるいは危機から救うのかを紹介し、リーダーとしてのあるべき姿を示す。
内容説明
企業に危機をもたらすのか、危機から救うのか、すべては経営者次第!カネボウ、東芝、シャープ、そごう、ダイエー、タカタ、日産。巨大企業の危機の裏には、必ず「経営者にまつわる失敗」がある。一方で、伊藤忠商事、トヨタ自動車、パナソニックなど、経営者の英断で危機を脱する企業もある。各企業の実話から“「権腐10年」の法則”を読み解く!
目次
第1章 名門企業の失敗(カネボウ・伊藤淳二の失敗;東芝・西田厚聰/佐々木則夫/田中久雄の失敗;シャープ・町田勝彦/片山幹雄の失敗)
第2章 「成功」ゆえの失敗(そごう・水島廣雄の失敗;ダイエー・中内〓の失敗;タカタ・高田重久の失敗;日産・ゴーンの失敗)
第3章 危機回避の法則(伊藤忠商事・丹羽宇一郎の危機回避;トヨタ自動車・豊田章男の危機回避;パナソニック・中村邦夫の危機回避)
第4章 「権腐10年」の分かれ道(なぜ「天才経営者」が「天災経営者」になってしまうのか;情報の流れと側近から経営者の力量が見えてくる;「いまが良ければ」と考えるか、「未来のために」と考えるか;「自分で自分を食う」ことができるか;「私」の有無が成功と失敗を分ける;この時代を生き抜くリーダーとは)
著者等紹介
藤井義彦[フジイヨシヒコ]
兵庫県神戸市に生まれる。慶應義塾大学経済学部に入学後、スタンフォード大学経済学部へ交換留学生として渡米し同大学を卒業。帰国後に慶應義塾大学経済学部を卒業。株式会社カネボウに入社し、営業に25年間従事し、企画部長などを務める。ハーバード・ビジネススクールAMP(高等経営者講座)修了。1995年に株式会社イメリスミネラルズ・ジャパンの社長を経て、1998年にガンガー総合研究所(GRI)を設立。慶應義塾大学ビジネススクール特別研究教授、英国国立ウェールズ大学MBA(日本語)プログラム・アカデミック・ディレクター、中国の西北工業大学客員教授などを歴任。2011年には一般社団法人グローバル・リーダーシップ・コーチング協会を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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