内容説明
太平洋戦争は、なぜ敗北に到ったのか?第一次世界大戦は軍事の機械化や生産の合理化に根本的な変革を促した。それを象徴する実践的思想、フォーディズムの本質を、石原莞爾、永田鉄山、岸信介らは捉えそこなったのではないか?政治、経済、軍事、産業、社会、文化、情報メディア等を検証し、太平洋戦争の悲惨な敗戦の原因を論じる。
目次
第1部 石原莞爾における世界最終戦争への視角(フォーディズム、統制経済、軍の合理化;「世界最終戦争論」とフォーディズム ほか)
第2部 理研コンツェルンと兵器生産―大河内正敏「農村工業」に関連して(農村解体の危機と農村の工業化―石橋湛山の農業改革との対比において;農村の工業化 ほか)
第3部 帝国陸軍の合理化とフォーディズム―陸軍省永田鉄山動員課長・商工省岸信介工務局長の戦車・運用トラック生産指導に関連して(帝国の危機におけるヴェルサイユ派の分裂;国家総動員体制成立期における陸軍省動員課長永田鉄山の役割 ほか)
第4部 世界大恐慌への対応としての帝国における産業合理化―商工省官僚吉野信次と岸信介のフォーディズム認識の相克(岸信介の生い立ちから農商務省入省まで;岸信介はドイツ産業合理化調査で何を見たのか ほか)
第5部 帝国が支配した港都大連(視聴化された満蒙―旧満洲で開催された大連勧業博覧会;公娼制度の定着と婦人救済運動―二〇世紀初頭大連において)
著者等紹介
竹村民郎[タケムラタミオ]
1929年、大阪市生まれ。元大阪産業大学経済学部教授。国際日本文化研究センター共同研究員。ハーヴァード大学訪問研究員(1989‐90年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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