内容説明
マネや印象派の画家たちを逸早く評価した、19世紀後半の文豪ゾラの美術批評は、当時のフランス美術社会を縛っていた体制(アカデミー)への批判であった。“芸術社会学”の視点から初めて考察する、ゾラの美術批評の世界。
目次
第1部 美術批評家ゾラの誕生
第2部 メディエイション
第3部 批評家と画商
第4部 受容
第5部 作家・作品論あるいはマネ論
結びに代えて―「絵画」(一八九六)
著者等紹介
寺田光徳[テラダミツノリ]
1947年静岡県生れ。大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。博士(文学)。弘前大学人文学部教授から熊本大学文学部教授を経て、2013年退職。熊本大学名誉教授。専門は19世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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