感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
10
着ることは、“いのち"をまとうことである――長年“きもの"三昧を尽してきた社会学者と、植物染料のみを使って色の真髄を追究してきた人間国宝の染織家。植物のいのちの顕現としての色の思想と、魂の依代(よりしろ)としての“きもの"の思想とが火花を散らし、失われつつある日本のきもの文化を、最高の水準で未来へと拓く道を照らす。2023/11/20
takakomama
3
社会学者の鶴見和子さんと、人間国宝の染色家志村ふくみさんの対談。着物は日本の民族衣装であり、日本の風土から生まれた文化です。今は着物を着る人や機会が減っています。 「日本を見失わないで」という、おふたりの着物の未来を憂う、悲痛な思いが心に響きました。2021/05/14