内容説明
胎動期近代日本の主役の一翼を担った玄洋社は、戦後の日本史の中で、なぜ抹殺されたのか?その玄洋社は、どのようにして生まれたのか?玄洋社生みの親である女医・高場乱の壮絶な生涯を描き切る名作を、新たに解説を加え刊行!
目次
1 白夜(雪の天地;文明の特使;義戦、死出の旅;情報、天を衝く)
2 地平(乱世の桜;旅と、愛と;西郷敬慕)
3 暗殺(白衣の獄;板垣、頭山の火花)
4 天命(生死の境、党薩熊本隊;玄洋社―民権と国権;海鳴り)
5 凛(高場への思慕;月下、玄界灘;天命のままに)
著者等紹介
永畑道子[ナガハタミチコ]
1930年9月熊本市内に生まれる。旧制五高、熊本大学東洋史学科を卒業後、初の女性記者として熊本日日新聞社に入社、社会部に配属される。福音館の松居直氏との縁で入社し『母の友』を編集。退社後、フリーのジャーナリスト・作家としての教育関連、女性史、ノンフィクションの作品を手がける。1980年から刊行した、明治・大正の女性の生活を当時の新聞・雑誌の史資料から浮彫りにした『野の女』『炎の女』は、話題の書となる。1982年の『恋の華・白蓮事件』は出版されるや大反響で、NHK連続ドラマになる。90年春から女子美術大学教授、95年から熊本県立近代文学館館長を務める。2012年6月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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