出版社内容情報
ウォーラーステイン「社会科学」論への最良の入門書
「人文学」と「科学」への知の分割が限界を迎えている今、社会科学という知こそが果たしうる役割とは何か。近代世界システムにおける知の刷新の方向性を示した大著『脱=社会科学』『新しい学』などの著作群の最先端に位置づき、それらを読み解く手がかりとしても最良の一冊。ブローデルを継承して「時間」を導入した「史的社会科学」への再統合を呼びかける、ウォーラーステイン「社会科学」論の決定版。
【著者紹介】
1930年生。ビンガムトン大学フェルナン・ブローデル経済・史的システム・文明研究センター所長。イェール大学シニア・リサーチ・スカラー。1994-98年,国際社会学会会長。1993-95年には社会科学改革グルベンキアン委員会を主宰,そこで交わされた討論リポートを『社会科学をひらく』(邦訳1996年,藤原書店)としてまとめた。世界システムの理論構築の草分けとして知られ,『近代世界システム』全4巻の著作は著名。著書に『ポスト・アメリカ』(1991)『脱=社会科学』(1991)『アフター・リベラリズム』(1995)『転移する時代』(共編著,1996)『ユートピスティクス』(1998)『新しい学』(2001)『時代の転換点に立つ』(2002)『世界を読み解く2002-3』(2003)『イラクの未来』『脱商品化の時代』(2004)『入門・世界システム分析』(2006,以上邦訳は藤原書店刊)『ヨーロッパ的普遍主義』(2008, 明石書店)他。
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