出版社内容情報
旧約聖書・新約聖書・正統キリスト教・グノーシス派を総体的に考察!
旧約聖書、新約聖書の言説を余すところなく分析し、ニーチェを嚆矢とした正統キリスト教に対する批判的考察を受け継ぎながら、《四者関係を問わずしてはどの一者の真の理解にも達しえない》という四者――旧約聖書に体現される古代ユダヤ教ヤハウェ信仰、新約聖書に語り伝えられるイエスの思想、パウロを創始者とする西欧の正統キリスト教、古代キリスト教における最大の異端たるグノーシス派――の連関を浮かび上がらせる。
清 眞人[キヨシマヒト]
著・文・その他
内容説明
キリスト教批判史を一望する。旧約・新約聖書の言説を徹底的に分析し、ユダヤ教・キリスト教の総合的理解を試みた筆者。その作業の過程で特に刺激となった、ニーチェを嚆矢とする五人の論考を取り上げ解説した、キリスト教批判史の決定版!
目次
第1章 ニーチェのイエス論(ニーチェのパウロ批判の論点;快楽主義者としてのイエス ほか)
第2章 フロイト『モーセと一神教』を読む(古代ユダヤ教とは「モーセ教」である;フロイトの合理主義的ヤハウェ解釈の問題性 ほか)
第3章 ユング『ヨブへの答え』を読む(『ヨブへの答え』の位置;湯浅泰雄のユング論 ほか)
第4章 オットー『聖なるもの』を読む(キリスト教の宗教的卓越性はどの点にあるか?;宗教的経験の核心としてのヌミノーゼ経験 ほか)
第5章 西田幾多郎と終末論(「場所的論理と宗教的世界観」と『善の研究』とのあいだ;『善の研究』と論考「場所的論理…」とのあいだに横たわる二つの問題 ほか)
著者等紹介
清眞人[キヨシマヒト]
1949年生まれ、早稲田大学政経学部卒業、同大学院文学研究科哲学専攻・博士課程満期修了。元、近畿大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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