出版社内容情報
戦争をめぐる語り口を刷新する
詩で戦争を止める?
詩作品「明日戦争がはじまる」で世間を騒然とさせたパンク詩人と津久井やまゆり園「優生テロ事件」を追う硬派ジャーナリスト 同行二人、「戦争」に落とし前をつける。
〝佐藤さん、こんにちは。戦争がはじまりました。戦争が庶民に解禁されたのです。〟
〝当初から、津久井やまゆり園事件の深部には「戦争」というテーマが流れていると感じてきました。〟
「詩とケア」からはじまるやりとりは、コロナ禍、テロ、ジェンダー、障害者……をめぐり、いずれはメビウスの輪のように「明日戦争がはじまる」に向かっていく――シロウトが語らずして誰が戦争を語るのか
内容説明
詩で戦争を止める???詩作品「明日戦争がはじまる」で世間を騒然とさせたパンク詩人と津久井やまゆり園「優生テロ事件」を追う硬派ジャーナリスト同行二人、「戦争」に落とし前をつける。
目次
1 円を生み出す弧の言葉(宮尾節子 「言えなさ」について;佐藤幹夫 ケアを開く/開かれる「わたし」;宮尾節子 個と孤、そして孤へ;佐藤幹夫 無関心とケア(気遣い)と言葉の力
宮尾節子 憎むのでもなく、許すのでもなく
佐藤幹夫 受け身存在が持つ能動性
宮尾節子 みんなもそう思ってる)
2 無数の暗夜と一つの黎明(宮尾節子 舟唄;佐藤幹夫 コロナ禍と戦争;宮尾節子 金木犀は二度香る;佐藤幹夫 「重度の神」とはどんま「神」なのだろうか;宮尾節子 ねりました;佐藤幹夫 「植松聖」(たち)はなぜ自殺をしないのか)
3 とむらいの歌―ウクライナ戦争から安倍元総理襲撃まで(宮尾節子 戦争がはじまりました;佐藤幹夫 「海の向こうの戦争」から「五分後の戦争」へ;宮尾節子 持つべきか、持たざるべきか。;佐藤幹夫 津久井やまゆり園事件と「安倍晋三元総理」の襲撃事件をめぐって;宮尾節子 葬送)
4 詩の言葉とジェンダーと、非戦の思想(宮尾節子 私はロシアがこの戦争に負けるのを見たい;佐藤幹夫 文学の言葉と、ジェンダー問題と非戦の思想;宮尾節子 非戦の地)
5 燃える詩人と『ハンチバック』(宮尾節子 ひとが死ぬ;佐藤幹夫 ことばを奪うな;最終便と長いあとがきと―ありがとう宮尾節子 死にかけてまでやることかよ)
著者等紹介
宮尾節子[ミヤオセツコ]
詩人。高知県出身。2014年SNSで発表した詩「明日戦争がはじまる」の爆発的な拡散で各種メディアで話題になる。詩の朗読・講演・トーク・ワークショップを行なう。近年は、音楽家とのコラボによるポエトリーライブを野外ロックフェス、国会前、ライブハウス等各所で行ない、ジャンルを超えた詩の世界を展開している。1993年現代詩ラ・メール賞を受賞
佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年、秋田県生まれ。2001年よりフリーランスとして、執筆や、雑誌・書籍の編集発行に携わる。1987年より批評誌『飢餓陣営』を発行し、現在57号(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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