哲学する仏教―内山興正老師の思索をめぐって

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  • サイズ 46判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865641615
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0015

出版社内容情報

内山興正老師が提唱した「自己ぎりの自己」の現代的な魅力を追及する。4人の先生方が、内山興正老師の『進みと安らい』について講義するリレー講座を、朝日カルチャーセンター新宿教室で開催し、一冊にまとめたのが本書です。

内容説明

50年前の禅僧の哲学が、令和時代に最先端の議論を巻き起こす!「真実の自分」とは何か?―禅僧・内山興正老師によって、50年前、『進みと安らい』に描かれた「自己曼画」。その自己の構造を起点にして、著者4人がバトンを受け継ぎ、新たな哲学を発見する。

目次

1 坐禅・安らいつつ進む道(藤田一照)(リレー講座のテーマ;現代人の背負う業と危機を凝視 ほか)
2 マインドフルネスという黒船来航前の内山老師(山下良道)(『進みと安らい』をアップデートする;『進みと安らい』と私のつながり ほか)
3 内山老師のいきづまり(ネルケ無方)(永井先生への三つの問い;櫛谷宗則さんとの対話 ほか)
4 内山哲学は仏教を超える(永井均)(内山興正のいきづまりは自己誤解である;独在性と私秘性の違い ほか)

著者等紹介

藤田一照[フジタイッショウ]
1954年、愛媛県生まれ。曹洞宗国際センター第二代所長。東京大学大学院教育心理学専攻博士課程を中退し、曹洞宗僧侶となる。1987年よりアメリカのパイオニア・ヴァレー禅堂で禅の指導をし、近隣の大学や瞑想センターでも講義やワークショップを行う。2005年に帰国。神奈川県の葉山に拠点を置きながら、各地で坐禅の研究・指導にあたっている。オンライン禅コミュニティ磨〓寺(ませんじ)主宰

山下良道[ヤマシタリョウドウ]
1956年、東京都生まれ。鎌倉一法庵住職。東京外国語大学仏語科卒業。大学卒業後、曹洞宗僧侶となり1988年アメリカのヴァレー禅堂で布教、のち京都曹洞禅センター、渓声禅堂で坐禅指導。2001年ミャンマーで具足戒を受け比丘になる。2006年帰国後、現在は「ワンダルマ仏教僧」として鎌倉一法庵を拠点に国内外で坐禅指導を行う

ネルケ無方[ネルケムホウ]
1968年、旧西ドイツ・ベルリン生まれ。曹洞宗・安泰寺住職。一六歳で坐禅と出会い、1990年に留学生として来日。兵庫県にある安泰寺に上山し、半年間修行生活に参加。大学のドクターコースを中退し、1993年に安泰寺で出家得度、「ホームレス雲水」を経て、2002年より安泰寺堂頭(住職)。国内外からの参禅者・雲水の指導にあたっている。2020年に住職を退く決断をする

永井均[ナガイヒトシ]
1951年、東京都生まれ。哲学者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得。哲学・倫理学を専攻。現在、日本大学文理学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

26
《購入本》以前から興味のあった1冊。3人の僧侶とひとりの哲学者があるテーマについてリレー形式で自説を明らかにしていく。リレー形式とは言いながら相互に交わされるやりとりは鋭くスリリングで、読み手を惹きつけて離さない力強さがある。一堂に会した討論も捨てがたいが各氏の時間の中で個々の言説を明らめることで読み手の理解が深まる。私自身、永井哲学のファンのひとりではあるがそれを引いても最も腑に落ちたのは永井氏の言説だった。勿論、語り順の影響もあるが。ともあれ「仏教3.0を哲学するver.2」も是非読んでみたい。2022/07/03

RKG

3
いやー。 面白かった。禅と哲学の相性の良さといったらこの上ない。 「自分」ってものを考える上ではとても有意義になるものですね❗ ただし、「自分」というものが本当にあるならば。2020/07/12

脳疣沼

2
ネルケ無形の論考が一番面白かった。というのも、自分もネルケと同じような考え方の傾向というものがあるから。でも、その次に永井均の論考があって、ハッとさせられるものがある。一照、良道、ネルケ、永井、というこの順番は、本当に素晴らしかった。2021/03/12

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