出版社内容情報
内山興正老師が提唱した「自己ぎりの自己」の現代的な魅力を追及する。4人の先生方が、内山興正老師の『進みと安らい』について講義するリレー講座を、朝日カルチャーセンター新宿教室で開催し、一冊にまとめたのが本書です。
内容説明
50年前の禅僧の哲学が、令和時代に最先端の議論を巻き起こす!「真実の自分」とは何か?―禅僧・内山興正老師によって、50年前、『進みと安らい』に描かれた「自己曼画」。その自己の構造を起点にして、著者4人がバトンを受け継ぎ、新たな哲学を発見する。
目次
1 坐禅・安らいつつ進む道(藤田一照)(リレー講座のテーマ;現代人の背負う業と危機を凝視 ほか)
2 マインドフルネスという黒船来航前の内山老師(山下良道)(『進みと安らい』をアップデートする;『進みと安らい』と私のつながり ほか)
3 内山老師のいきづまり(ネルケ無方)(永井先生への三つの問い;櫛谷宗則さんとの対話 ほか)
4 内山哲学は仏教を超える(永井均)(内山興正のいきづまりは自己誤解である;独在性と私秘性の違い ほか)
著者等紹介
藤田一照[フジタイッショウ]
1954年、愛媛県生まれ。曹洞宗国際センター第二代所長。東京大学大学院教育心理学専攻博士課程を中退し、曹洞宗僧侶となる。1987年よりアメリカのパイオニア・ヴァレー禅堂で禅の指導をし、近隣の大学や瞑想センターでも講義やワークショップを行う。2005年に帰国。神奈川県の葉山に拠点を置きながら、各地で坐禅の研究・指導にあたっている。オンライン禅コミュニティ磨〓寺(ませんじ)主宰
山下良道[ヤマシタリョウドウ]
1956年、東京都生まれ。鎌倉一法庵住職。東京外国語大学仏語科卒業。大学卒業後、曹洞宗僧侶となり1988年アメリカのヴァレー禅堂で布教、のち京都曹洞禅センター、渓声禅堂で坐禅指導。2001年ミャンマーで具足戒を受け比丘になる。2006年帰国後、現在は「ワンダルマ仏教僧」として鎌倉一法庵を拠点に国内外で坐禅指導を行う
ネルケ無方[ネルケムホウ]
1968年、旧西ドイツ・ベルリン生まれ。曹洞宗・安泰寺住職。一六歳で坐禅と出会い、1990年に留学生として来日。兵庫県にある安泰寺に上山し、半年間修行生活に参加。大学のドクターコースを中退し、1993年に安泰寺で出家得度、「ホームレス雲水」を経て、2002年より安泰寺堂頭(住職)。国内外からの参禅者・雲水の指導にあたっている。2020年に住職を退く決断をする
永井均[ナガイヒトシ]
1951年、東京都生まれ。哲学者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得。哲学・倫理学を専攻。現在、日本大学文理学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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