内容説明
『倍音』『「密息」で身体が変わる』の著者が日本音楽の根源的な価値に迫る!伝統芸能や各地の民謡から、現代のJ‐POPまでを分析。尺八奏者として活躍しながら積み重ねてきた研究の成果を集大成。
目次
第1章 日本音楽の構造(日本音楽の価値;日本音楽の世界の中での位置;日本音楽の成立条件;言語・音楽・音響;コミュニケーション;日本音楽の構造;日本音楽の特性;時空を超える日本音楽)
第2章 日本音楽各論(日本音楽の楽器と声;日本音楽の種目;現代の音楽、J‐POPと日本伝統音楽との関わり)
第3章 日本音楽の未来(日本の音、概観;これからの日本音楽)
付論
著者等紹介
中村明一[ナカムラアキカズ]
作曲家。尺八演奏家。著述家。横山勝也師、多数の虚無僧尺八家に師事。バークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院大学院出身。虚無僧に伝承される尺八曲の採集・分析・演奏をライフワークとしつつ、ロック、現代音楽まで幅広い活動を世界40か国、150都市で展開。文化庁芸術祭優秀賞(2回)等受賞多数。CD「虚無僧尺八の世界」シリーズは文化庁芸術祭優秀賞を2回受賞。東京学芸大学、洗足学園音楽大学大学院、山梨学院大学、桐朋学園芸術短期大学、また朝日カルチャーセンターなどで講師として指導を行う。日本現代音楽協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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1959のコールマン
49
☆5。不満点はあるが、まずは期待通り。「日本音楽の体系化(西洋音楽の理論を使用せずに)」の大まかなレジュメが出来た事を称えたい。感謝したい。お疲れさまでした。さて、まず序章と第一章。牽強付会まではいかないが、ちょっと強引すぎる論理展開あり。でも『「倍音」「リズムの枠組み」「根源的要素の使用」「間」などを基に分析』p12は成功していると思う。微小音量、各要素の微少変化、整数次倍音の変化、非整数次倍音の変化、リズムの自由性、音楽の言語性、音響性、各要素の複合性・「間」、いずれも私は「聴いて」いなかった。↓2024/04/10