内容説明
ノート・グルーピングの源流をたどる。名手の演奏から音楽表現のルールを導き出し、リズムと表現の本質を考察したリュシー理論。その歴史的/現代的意義を明らかにする。
目次
第1章 表情豊かな演奏に関するリュシー理論の歴史的背景
第2章 リズムと表現に関するリュシー理論の基礎
第3章 演奏の基礎としてのリズムと拍子に関するリュシー理論(リズムと拍子の起源―呼吸を手本として;音楽の拍子の性質;リズムの記譜法―「正しい拍子」の理論)
第4章 表情豊かな演奏の要素(強弱変化;テンポ変動)
第5章 リュシーとその後継者およびリズムと表現の理論における最近の発展とのつながり
付録
著者等紹介
ドアンタン=ダック,ミネ[ドアンタンダック,ミネ] [Do〓gantan‐Dack,Mine]
音楽学者、コンサート・ピアニスト。現在はケンブリッジ大学で教鞭を執り、マンチェスター大学で演奏研究の教授を務める。定期的にレクチャー付きコンサートや学会発表を行っている。トルコのイスタンブール生まれ。トルコ教育省の奨学金を受給し、ジュリアード音楽院でロシア人ピアニスト、オクサナ・ヤブロンスカヤに学ぶ(学士・修士)。同音楽院在学中にウィリアム・ペチェック賞を受賞。哲学博士号も持ち、コロンビア大学から音楽理論で博士号を得る。ピアノ演奏は「オアシス」「地上の天国」と評され、ソロおよび室内楽で活動。また、マーマラ・ピアノ・トリオを創設し、その室内楽演奏は芸術・人文科学研究委員会の賞を受賞。アンサンブル・ヴィタ・ノヴァの芸術監督も務める。アンセルモ音楽芸術学院名誉委員会の一員。演奏研究の国際的な第一人者として、演奏に関する論文を多数発表している
杉江光平[スギエコウヘイ]
1975年、神戸市立外国語大学外国語学部英米学科卒業後、2018年3月まで、園田学園中学校・高等学校に英語科教員・吹奏楽部顧問として勤務。1984年より現代指揮法を青木邦雄氏に師事。2010年より守山俊吾氏の薫陶を受ける。11年7月、ブルガリア国立ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団ワークショップに参加、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を指揮(ブルガリア・ホール)してディプロマ取得。国内ではウィンドオーケストラ「エスペランサ」(11年)、ウィンド・アンサンブル奏“かなで”(13、16、18年)を指揮。11年~13年、サイマル・アカデミー大阪校で英日翻訳を学ぶ。15年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席トンラペット奏者、ガボール・タルケヴィ氏による金管アンサンブル・クリニックの通訳を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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