つながりと流れがよくわかる西洋音楽の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865592276
  • NDC分類 762.3
  • Cコード C1073

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

68
音楽史の本は、各派で時代を区切り、代表する作曲家を紹介するのが常套だが、本書は、音楽のあり方の変遷という「流れ」に重点がおかれているのがユニーク。だから、時代の橋渡しをした作曲家(グルック、ヴァーゲンザイル、スポンティーニ等)が、大作曲家と同じくらい重要な役割で紹介されている。著者の主観的な解説が生き生きとして面白いが、納得できない記述も多い。何よりベートーヴェンの「英雄」「運命」を絶対音楽でなく標題音楽と説明していること。ブラームスの1番がベートーヴェンの第10番と「揶揄された」というのも違うと思う。2021/02/17

サケ太

21
西洋、ヨーロッパで育まれた音楽の通史。西洋音楽が、どのような環境で生まれたのか、ということから始まり、ギリシャ神話から始まる音楽観。教会の歌から、宮廷歌人、試行錯誤、ルネサンス。積み重なる技術や理論、楽器。カストラートの出現からその衰退の理由。李白などの唐詩を取り込んだ、アジアの文化の吸収。神から、人へ、更なる変化。バッハやモーツァルトなどの有名な人物をコラムで個別に取り上げながらも、全体の歴史を追える。個人的にアジアの影響や、そこから出てきた人々について言及があり興味深かった。2020/10/24

ガットウ

18
★★★★4.0点。つながりも流れもよくわからないので、手に取りましたが、イラストも可愛らしく、わかりやすかったです。2020/12/06

汲平

6
「つながりと流れがよくわかる」と副題がついていて、帯の惹句にも「因果関係が見える」と書かれている通り、通常の音楽史のテキストでは細切れにされていた音楽史全体の流れがよくわかる内容だった。特にグレゴリオ聖歌からルネサンスへの流れに力が入っていて、読み応えがあった。個別の、より詳細な解説書は山ほどあるので、まずこの本で全体の流れを掴んでおくのが良いように思う。2023/04/15

sou

3
どうせ音楽史の本は同じようなものだろうと読み始めたら、著者の方々の工夫が詰め込まれていて面白い本でした。 西洋音楽史を学ぶ上で歌を軽視してはいけない!という著者陣の想いが強い!今まで器楽曲ばかり重視して聴いてきたのは片手落ちだったなと思いました。 あと、バッハやロマン派を敢えてサラッと流してるのも意欲的で面白い。表紙のイラストはモンテヴェルディだし。バッハやベートーヴェンはたくさんいる作曲家の1人にすぎない、ドイツは本来そこまで存在感が無い国のだなと思いました。2022/03/20

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