内容説明
高齢者介護施設、とくに介護老人福祉施設での高齢入居者の看取りは、高齢者が死亡する際の一つの選択の場所として、重要な役割を占める。この看取りは、施設ケアにとってもっとも大切なものの一つである。
目次
日本の超高齢者社会の多死化と高齢者介護施設の現状
高齢者介護設における緩和・終末期看取りケア
高齢者介護施設の看取りプロセス
高齢者介護施設での終末・臨終期の対応と調整
高齢者介護施設で“生きて死ぬこと”、そして“老いて逝く”こと
高齢者のスピリチュアルペインとケア
老衰、そして自然死(老衰死)と断食死(絶食往生死)
高齢者介護施設スタッフによる緩和・終末期ケアのあり方―多職種チームケア
緩和・終末期の医療ニーズに必要な処置
高齢者介護施設で認知症入居者を看取るということ
意思決定を支えるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
看取り時のグリーフ(悲嘆)と遺族の精神的問題への対応
新型コロナウイルス感染症パンデミック字の緩和・終末・臨終期ケアの実情と対応
施設における看取りケアの神髄―絆と生きがいの意義と価値
著者等紹介
川西秀徳[カワニシヒデノリ]
1960年京都府立医科大学卒業、66年京都大学医学部病理系大学院卒業。医学博士取得後米国ノースウィスターン大学附属メディカルセンター内科インターンシップ並びにレジデント修了後、ミシガン大学医学部消化器系臨床フェロー、ミシガン大学消化器内科助教授、ニューヨーク州立大学内科准教授そして教授、ニュージャージー州ロバート・ウッド・ジョンソン医学校内科教授を務めた後、95年帰国した。亀田総合病院内科部長、湘南鎌倉病院副院長、福岡徳洲会病院副院長、浦添総合病院院長、聖隷三方原病院副院長、回心堂第二病院院長、綿貫病院(医療療養型)院長、静清リハビリテーション病院院長を経て、2015年より社会福祉法人市原寮付属福祉・医療研究センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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