内容説明
この地球全体をひとつの庭とみなす―庭を出発点に、人間と自然の根本的な関係を問いなおすフランスの庭師ジル・クレマン。地球を庭に、そして人類を庭師とみなすことで、クレマンは激変する現在の地球環境をめぐって新たな思想を紡いでいく。2015年初春、初めて日本人に直接語りかけた言葉を全文収録。
目次
1 動いている庭―庭のかたちが生まれるとき(ヴァルワール修道院と進化の庭;レユニオン島、サン=ドニの地域文化振興局の庭;谷の庭 ほか)
2 地球という庭(ラ・ヴィレット公園での「地球という庭」の展示;レイヨルの園;ケ・ブランリー美術館の庭(カメの庭) ほか)
3 第三風景―都市のビオロジー(アンリ・マティス公園;地衣類の展望台;ジュール・リエフェル農業高校の庭 ほか)
著者等紹介
クレマン,ジル[クレマン,ジル] [Cl´ement,Gilles]
1943年生まれ。庭師、ランドスケープ・デザイナー、生態学者、植物学者、昆虫学者、作家など、数多くの肩書きをあわせもつ。ヴェルサイユ国立高等造園学校名誉教授。代表的な庭や公園にアンドレ・シトロエン公園(パリ)、アンリ・マティス公園(リール)、レイヨルの園(レイヨル=カナデル=シュル=メール)などがある。造園学の領域を超えた執筆活動や展示などを行なうことで一般に知られている。2015年に主著の日本での出版に合わせて開催された「ジル・クレマン連続講演会」(総合地球環境学研究所主催)をきっかけに初来日
マレス,エマニュエル[マレス,エマニュエル] [Mar`es,Emmanuel]
1978年生まれ。工学博士、専門は日本建築史・日本庭園史。現在は京都産業大学文化学部准教授、奈良文化財研究所客員研究員。日本庭園史学の研究を進めながら「ジル・クレマン連続講演会」の企画やドキュメンタリー映画の制作に携わるなど、日仏の文化交流に尽力している
秋山研吉[アキヤマケンキチ]
1974年生まれ。1997年自由学園卒業。1998年から2000年にフランス留学。外国語の辞典・学習書を専門とする編集プロダクション勤務を経て、現在、翻訳者・校正者。校正者としては、思想・哲学を中心とした学芸書を多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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qoop
齋須幸太郎