内容説明
干ばつの大地に、井戸を掘り水路を通した中村哲医師とその仲間たち。ペシャワール会の現地ワーカーとして五年間共に活動した著者が、一人ひとりの懸命な日常を写し留めた写真とエッセイ。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
後藤良平
2
中村哲先生とPMS(Peace Medical Services)で働く仲間たちの写真。緑の平地のすぐ横が荒涼たる山の斜面だったり、到底人間の力では開削できない岩盤に作られた水路、柄の長いスコップを肩に担いで現場へ歩いてやってくる現地の農民、水門のゲートを回転する巻き取り機で巻き上げる農民。そして、彼らとともに重機に乗り、腿まで水に浸かりながら指導する中村先生。現地の状況がよく分かり、アフガンの子供たち、農民の表情をよく捉えている。5年間彼らとともに働いた筆者ならではのショット多数。年間No.114購入2021/09/27
林芳
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今も旱魃があると言う。政情不安と合わせてアフガニスタン、パキスタンの人たちはどのように生きているのだろうか。日本人から見ると、息することも出来ないような岩と砂だけの大地だが、そこに灌漑によって生まれた緑はとても鮮やか。1つの解決法がここに示されている訳だから、生活の安定があることを願う。2022/01/21
りさ
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良い写真のことをこう表現するのはよくあることかと思うが、本当に今も中村先生がそこにいるかのような気がする、写真集だった
kaz
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荒涼とした大地によく水を通したものだと思う。中村氏が殺されたことは、本当に残念。図書館の内容紹介は『パキスタンとアフガニスタンの干ばつの大地に井戸を掘り水路を通した中村哲医師とその仲間たち。ペシャワール会の現地ワーカーとして5年間活動を共にした著者が、ひとり一人の懸命な日常を写し留めた写真とエッセイを収録』。 2021/12/28
たくさん
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アフガニスタンってこんなに何にもない感じの風景にこんなに激しい戦う問題があることが悲しいと思います。PMSの病院とかの日常の小話に人々の小さいながらもの生活と前向きさが写真になった本でした。2021/07/27