内容説明
海道一の暴れ者、その下積み時代。喧嘩に博打に恋に明け暮れ、次郎長の旅は続く。次郎長こそは男のなかの男。兄弟分の盃を交わしたい。抱かれたい。という男たちが日本中から殺到して凄いことになった。大好評シリーズ第二弾!
著者等紹介
町田康[マチダコウ]
1962年大阪府生まれ。作家。96年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。2000年「きれぎれ」で芥川賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
152
2月の第一作は、3年前に読んだ町田版清水次郎長『男の愛』シリーズ第二弾、町田 康は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、次郞長やくざデビュー&「お蝶」と結婚の巻でした。まだまだシリーズは、続きそうです。 https://sayusha.com/books/-/isbn97848652845082025/02/01
ポチ
42
相変わらずのやんちゃを見せる次郎長さん。そんな次郎長がお蝶さんと結婚して一家を構えました。これから子分たちも増えて益々名前も売れるていくのでしょうね。2025/02/10
amanon
7
中途半端な終わり方をしたわりには、続編については触れていなかったので、続きはないのか思っていたら、いつの間にか出ていたので、早速読む。前編に比べると、スラップスティックとお笑いの要素が強めの印象。それに前編では、まだそれほど濃厚でなかったBL色も幾分増した感が。それだけに、当時の男色の実態がどのようなものだったか、つい気になってしまう。それに、おそらくノンケであろう作者が、なぜあえて男色の世界を描くに至ったか?というのが気になる。後、ヤクザの世界独特の掟(ルール)の存在も印象的。なかなか大変だな…と。2025/03/21
kane_katu
6
★★★☆☆前作をほとんど覚えていなかったが、読んでいるうちに少しずつ思い出してきた。福太郎の変貌ぶりは面白かったな。町田康というと、かなりふざけた文体の作品も多いが、これはそこまでではないので、ふざけた文体が嫌いな人もこれなら行けるんじゃないかな。2025/04/19
uran
6
今回もはちゃめちゃで面白く読了。2025/02/28