目次
忘音
風紋
未生
雲籠
飲食
夢屑
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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ひいふつとゆうまぐれくる氷かな/蠟梅のまだ匂ひなき黄なりけり/月評の火鉢のことをいつまでも/もの掛くる釘あまたあり薬喰/夕立のみるみる濡らす乾電池/くわいじうはひぐれをたふれせんぷうき/初雪が全ての瓶に映りこむ/郵政や鳩あをあをとして冬は/猫の子が枕の中を知りたがる/紅梅や聞きそびれたる海のこと/片側はもう暮れてをる西瓜かな/春暁や何の忌となく雨が降り2021/04/25
豆ぐみ
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2020年、左右社刊。1994年生まれ、銀化・群青同人の著者の句集。好きな句は〈霜の声してうすずみの山女の畫/箱庭のつまびらかなる木陰かな/風鈴やたくさんの手と喉仏/むらさきにほそる人かげ豆御飯/日本の元気なころの水着かな/遠泳の身をしほがれの樹と思ふ/猫の子が枕の中を知りたがる/雨の日の爪きよらかに扇かな/ひよろひよろと鳥のうからが花の中/月の座の魚をたぷたぷ煮て呉るる〉などなど。(抜書きは控えめにしています)栞に岸本尚毅、鴇田智哉、鳥居真里子。2020/07/17
天来
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アラスカ2020/09/30