目次
はじめに―本当の詩は世の中が捨てた中にある…
第1講 俳人になるための心構え一〇箇条
第2講 俳句的脳内回路の作り方
第3講 最強句会ルール・実践編
第4講 悩み別作句技法
第5講 俺を変えた魂の二五句
おわりに―遺言にかえて
付録 廃人日記
著者等紹介
北大路翼[キタオオジツバサ]
1978年5月14日、神奈川県横浜市生まれ。小学五年頃種田山頭火を知り、自由律俳句をマネたモノを作り始める。高校在学時、今井聖に出会い俳句誌「街」創刊と同時に入会。詩誌「ERECTION」に参加。2011年、作家・石丸元章と出会い、屍派を結成。2012年、芸術公民館を現代美術家・会田誠から引き継ぎ、「砂の城」と改称。句集に『天使の涎』(第七回田中裕明賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
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かふ
14
ヤンキー俳句かな。ヤンキー性は保守反動になりやすい。例えば「俺を変えた魂の二五句」の中に女性俳人は一人だけで、それも勝手な解釈によるものだった。坪内稔典が言うように批評性があるのではなく精神性というような。要は精神論に行き着くような気がする。ただ技術論的なことも結構書かれていてまともな俳句入門書だとは思う。あとは精神力(ヤンキー)というような。毎日、俳句を作って精神を鍛錬しろという教えかな。そこには仲間も必要だ。2023/08/21
3838
10
この方の文に潜むリズムが好き。生き方は私と遠いけれども、遠いところから憧れている。それで良いのよ、きっと。俳句の立ち姿が昔からずっと好きで、でも自分には詠めなくて、なんて言い訳してたけど、もっと気軽でいいんちゃう?って酒の瓶傾けるようにして誘ってくるイケナイ本。やだわ、ついその気になるわ。2019/03/16
海老エミ
9
面白い。図書館で借りたけど買おう。こんな風になりたかないけどカッコイイ。欲望の俳句とかどくどくと血が流れている感じの句かいっぱい出てくる。2020/09/15
Amano Ryota
7
「九九八十八!!」の表紙がインパクト抜群。「…他人に頑張れという言うのは気が狂えと言うのと同じだ。頑張れ。」という優しい俳句入門書。付録の廃人日記も面白い。「枕から綿が出てゐる月明かり」「小鳥来る給料袋を啄みに」「殺すべし外れ馬券と秋の蠅」「運命は死んだ秋刀魚の目に似たる」の四句が個人的に好きだ。生活の中で句が作られるのではなく、生活が俳句であるような気がしてくる。「…生活の中にいくらでも俳句のヒントはある。お前らも飲んで、賭けて、落ちこみまくれよ。…」と言うのも、恐らくそういうことなのではないだろうか。2019/03/09
shouyi.
6
「本当の詩は世の中が捨てた中にある。」とあるように今まで出会ったことのない俳句の数々。俳句というものが一気に身近に感じられるものとなり、同時に深遠な世界を描けるものだと認識した。2021/10/09
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