内容説明
少子長命化、格差社会、ワーキングプアー、老老介護、生きづらさ…私たちの困難はどこから来たのか。
目次
第1章 生活の貧しさはどのように見出されたのか―十九世紀末から二十世紀初めの貧困言説
第2章 貧困実態の変化と貧困への働きかけ―十九世紀末から一九三〇年代へ
第3章 生活構造の緊張・形成・抵抗―二十世紀前半の過剰な生活対応
第4章 生活改善同盟会の活動と階層構図―一九二〇年代から戦時期の改善言説
第5章 生活変動の転機と人工妊娠中絶―一九五〇年代の生活課題の内部化
第6章 「よりよい」生活と生活単位の縮小―一九六〇年代から九〇年代の自己変容
第7章 多元化する現代の貧困―一九九〇年代以降の貧困問題の拡がり
第8章 生活保障から生活支援へ―二十一世紀にかけてのミクロの生活問題
第9章 少子・長命の環境と生き方の変容―現在、そして近未来へ
著者等紹介
中川清[ナカガワキヨシ]
生活構造論、社会政策学。同志社大学名誉教授。主な著書に『日本の都市下層』(勁草書房、労働関係図書優秀賞受賞)、『日本都市の生活変動』(勁草書房、生活経済学会賞、社会政策学会学術賞受賞)など。1947年愛媛県生まれ。1978年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、新潟大学商業短期大学部専任講師。1984年日本女子大学文学部助教授。1994年同志社大学経済学部教授。1998年慶應義塾大学経済学部教授。2004年同志社大学政策学部教授。2006年放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。