内容説明
この現実世界のなかでいかにして、“真の自由”は可能なのか。私たちの“生き方”を問う、遠大な哲学がはじまる!難解で知られるヘーゲル哲学の全貌を、「自由の哲学」として読み解く。
目次
第1章 「自由の哲学」の誕生
第2章 ヘーゲル哲学の時代区分―ヘーゲルの略歴
第3章 カント(二世界論)の超克―二重の「矛盾」
第4章 「無」・「死」という視点から
第5章 『精神現象学』(1)「序論」・「緒論」
第6章 『精神現象学』(2)「意識」・「自己意識」・「理性」
第7章 『精神現象学』(3)「精神」・「宗教」・「絶対知」
第8章 必然性と自由―『論理学』より
第9章 法・国家・歴史
著者等紹介
高山守[タカヤママモル]
ドイツ哲学。東京大学名誉教授。1948年東京都生まれ。1975年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1977年同博士課程退学。1982年南山大学文学部助教授。1988年東京大学教養学部助教授。1990年同大学文学部助教授。1994年同教授。2001年京都大学博士(文学)取得。2003年放送大学客員教授。2013年東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りっとう ゆき
4
感性界→悟性→われわれが形として規定でするもの→科学とか法則とか?→欲望とか 理性界→理性→無規定のもの、自由 カントのこの両者の矛盾をヘーゲルは統一しようとこころみ、真の自由を説いた。構図としてはわかるし世界の捉え方には現代の思想に繋がっててすごいと思うけど、じゃあ具体的にどう生きればいいのかとなるとそこはぼんやり理想論で終わってる気がした。2022/05/23
yutaro sata
3
https://kkawasee.hatenablog.com/entry/2018/08/07/173302 川瀬和也さんのサイトを参考にして、『新しいヘーゲル』に続き、2冊目にこちらを読みましたが、まあ難しい! 特に第5章なんかはちっとも分からなかった。これは読みをじっくり育てる必要がありますね。カントの話も難しいです。しかしヘーゲルの文に触れていると、なんか仏教ぽさを感じるのは私だけでしょうか。禅ぽさというか。次に進みます!2022/03/20
tjZero
3
難解なマルクスの『資本論』を読み進むため、その思想の礎のヘーゲルに明るくなりたい…と手にとった1冊。偶然や必然、矛盾を乗り越え、考え抜いて徹底的に相対的かつ客観的になれば、自由に近づき、死への怖れも薄れていく。哲学って楽しいものなんだ、と初めて思えた。2019/12/30
芹沢あさひ
0
5,6章斜め読み2025/01/28
鈴川
0
難しいーーーーーよ 絶対的な自由、、、2018/11/16
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