ふつうの未来―越智友亮句集

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ふつうの未来―越智友亮句集

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  • サイズ 46判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865280883
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0092

目次

1 十八歳
2 花火なう
3 春を暮らす
4 柚子は黄に
5 三十一歳

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

空の落下地点。

1
蜘蛛の巣は手を繋いでいるが、太陽は手を繋いでいない。マフラーに口を埋めて、好きと言う為の口のメンテナンス。女子と普通に話せないから草の実と話す、ちょっとスピッツのタンポポみたい。駅の擬人化が好き。電車が複数なのに対し、動けない駅は非常に客体的。この駅、アンデルセンのもみの木みたい。漢字を砕いて平仮名にしようとしている。木田智美世代。2024/01/24

アキ

1
身近な出来事を起点にした句がまとめられているが、特に恋について詠った句はきらっと光っていて眩しい。「ゆず湯の柚木つついて恋を今している」「失恋を鰺の小骨を皿の隅」「マフラーに顔をうずめる好きと言おう」「着ぶくれて駅に着いてますとLINE」等が心に残った。それと同時に誰もが経験しているが、改めて言葉にするとはっとする情景や感情を詠った句も印象に残る。「思い出せば思い出多し春の風邪」「気を抜くと雨粒こぼす春の空」「いい風や刈られてつつじらしくなる」「白玉や今が過ぎては今が来て」2022/08/14

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